劇場公開日 2018年10月13日

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「斬新でアナーキーなバカSFの傑作」スカイライン 奪還 よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0斬新でアナーキーなバカSFの傑作

2018年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

よくあるタイプのミニマルなB級SFかと思いきや終盤で唐突にヤケクソな展開になって強制終了するアナーキーな怪作だった『スカイライン 征服』のまさかの続編。
舞台は前作と同じLA。刑事のマークは非番の日にヤンチャな息子トレントが職場である市警に補導されたことを知り渋々引き取りに行くが帰宅途中に乗っていた地下鉄が緊急停止。乗客とともに地上に出てみるとそこには謎の巨大な飛行物体が浮かんでおり、人々が次々に吸い込まれていくのを目撃する。慌てて地下に逃げたマーク達だったがそこには・・・というありきたりな展開からいきなり前作とドッキング。さらには舞台がラオスに代わってインドネシアの至宝イコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンが活躍とイチイチ斬新な設定や展開で辺りを血塗れにして前作以上のヤケクソをブチ撒けた後にポーンとウソみたいにアナーキーなエンディングをぶち込んで強制終了。序盤から漂う昭和の円谷プロ臭は着ぐるみのエイリアンによるものでこれもレトロを通り越してやっぱり斬新。エンドクレジットもこの手の作品ではあまりやらない元も子もないアレ、要するに尻尾の先まで斬新が詰まった超アナーキーなバカSFの傑作です。

よね