劇場公開日 2019年7月5日

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「アートで文学、まるで宝石のような映画」Diner ダイナー 山野ハナさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アートで文学、まるで宝石のような映画

2019年7月25日
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鑑賞方法:映画館

芸術関係の仕事をしている人からとにかく美しい映画だと勧められたのですが、説明が意味不明でほぼ予備知識なしで観てきました(笑)

差し障りのない範囲であらすじをかいつまんで説明するとしたら
「生きる意味を見失い誰も信じられない少女は、灰色の人生を送っていたが、ある日偶然知った南米の死者の祭の鮮やかな色彩に魅せられる。そこに行くために初めて自分から行動を起こしたが、結果道を踏み外してしまう。いつ殺されてもおかしくない状況で、数々の危機を乗り越えながら少女は成長する。そして、ついに見つけた居場所はー」
というところでしょうか。

殺し屋が何人も出てきますが、戦闘シーンは華やかで美しく、怖いという印象は受けません。「生きることは素晴らしい」「要らない命はない」「あなたの居場所もきっとある」というメッセージが随所から伝わってくるからではないかと思います。

映画を観て原作を読んでみたくなりましたが、調べていると、どうやら私の惹かれた箇所はほとんど映画のオリジナルらしいということが分かってきました。さらに、原作のファンは観ない方がいいというレビューも多く、どうやら両者は全くの別物であるようです。
私は本来原作至上主義なのですが、映画の美しい世界観を壊したくないので今回に限り原作は読まずにおこうと思います。

山野ハナ