劇場公開日 2019年2月15日

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「切なすぎる愛に涙。2人を繋いだ運命の行方とは。」フォルトゥナの瞳 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0切なすぎる愛に涙。2人を繋いだ運命の行方とは。

2019年4月1日
PCから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:影を抱えた主人公が、「フォルトゥナの瞳」に自身の存在意義を投影していく様や、そんな彼に寄り添い生きようとするヒロインとの切なすぎる愛の結末に、思わず涙してしまう。意外性のあるラストもステキ。
否:ストーリーがかなり都合よく進んでいくのは、やはりご愛嬌か。

 飛行機事故で自分だけが助かり、そのことにある種の後ろめたさを抱えながら生きてきた主人公・慎一郎。そんな彼が「死が迫った人間が透けて見える」という自身の瞳に意義を見出し、自らを犠牲にして誰かの命を助けようと奔走する姿が、勇ましくもあり、痛々しくもあり、哀しくもあります。
 そんな慎一郎の優しい心に触れ、共に生きることを決めた、有村架純さん演じるヒロイン・葵の人となりも、また物語の切なさを際立たせています。彼女が慎一郎に告げる、
「幸せになるために、あなたは生き残ったの。」
という言葉には、思わずウルっと来てしまいました。
 そして何といっても、彼らを待つ切なすぎる運命の結末には、意外性の中にも一縷のぬくもりや希望が感じられるようで、感動させられます。逆に言うとそれがまた切なすぎる訳なんですが、あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくは是非実際にご覧になっていただきたいです。
 ONE OK ROCKの主題歌も見事にマッチしているステキな作品ですので、デートは勿論、感動したい映画を観たい時には、是非オススメです。

映画コーディネーター・門倉カド