劇場公開日 2018年12月21日

「定番かつ王道。ケレン味たっぷりのドタバタラブコメディ!!」ニセコイ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5定番かつ王道。ケレン味たっぷりのドタバタラブコメディ!!

2019年1月20日
PCから投稿

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悲しい

楽しい

【賛否両論チェック】
賛:犬猿の仲だった主人公とヒロインが、嫌々苦楽を共にしていくうちに、次第にお互いの本当の姿を知って惹かれていく様子が、定番ではありつつも心温まる。周囲の人間関係をも巻き込んで、熱い友情が育まれていくのも印象的。
否:設定や展開はかなり荒唐無稽で、現実味は全くない。CGを駆使したケレン味たっぷりの演出も、好き嫌いは分かれそう。

 始めは嫌々恋人のふりをしていた2人が、お互いの本当の強さや優しさを知っていくうちに、次第に少しずつ心惹かれていく姿は、勿論定番ではありますがやっぱりステキです。良くも悪くも現実感ゼロの設定と展開なので、何も考えずに観ていて胸キュンしたり、ニヤニヤしたり出来てしまいます(笑)。劇中劇が「ロミオとジュリエット」なのもイイですね。
 そしてそんなラブコメディ要素だけではなく、ヤクザやギャングの子供であるが故に、独りぼっちだった者同士、楽と千棘がお互いを理解していく様や、小咲や万里といった恋敵同士の友情にも、思わず心が温かくなります。
 そもそものストーリーや、CGを駆使した演出等に、好き嫌いはハッキリ分かれそうな作品ではありますが、特に中高生のデートにはピッタリの作品かも知れません。

映画コーディネーター・門倉カド