劇場公開日 2018年11月17日

  • 予告編を見る

「アート作品のような」A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー tikkyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アート作品のような

2018年11月24日
iPhoneアプリから投稿

物音のする古いお家にくらす男女。ある日、男性が事故で死んでしまう。病院で、むくっとシーツをかぶったまま起き上がり、そのまま天国への扉を通らずにお家に帰って女性を見守る。引っ越した女性を追うことなく、何年も何年もそこに。一回、本当に成仏しようとしたのに、今度はかなーり、前の時代にワープ。何年もたち、とうとう自分とご対面。ゴーストの自分とも。そして!!!

現代アートの映像作品のよう。シーンがやたら長く、自分に視点を返してくるような仕立て。音楽も、誰かのセリフも、メタファーに富む。ゴーストもシーツをかぶってるから表情読めないからこちらに解釈が委ねられる。

どんな位置付けにこの映画をしたかったのかが分からないが、アートっぽくするなら、もっと生死についての社会的テーマが想起できた方がよかった。ファンタジーにするなら、ゴーストの気持ちがもっと表に現れていた方がよかった気がした。映画作品としては後者の方がより価値があったように思う。

綺麗な雰囲気で、ゴーストのシュールさもあり、
そこは面白く、感覚としては好きな作品。
もうひとスパイスあればさらに好きになった気がする。

しかし死後にこんな辛い世界が待ってると思うと、
つらい。
大人しく天国を選んだ方がよさそうですね^_^

tikky