劇場公開日 2019年7月20日

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「笑顔の行方」存在のない子供たち 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0笑顔の行方

2019年8月14日
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 ゼイン坊やの親だけが、悪い人?。たった1つの証明書がない故に、人生翻弄される映画、たくさんありますね。「キリング フィールド」とか。あると便利な身分証。ないと地獄を見る社会。誰か直す方法を教えて。
 まぁ、産まれた瞬間に、IC チップ埋め込まれる未来映画にも、うんざりですけど。
 いろいろあって、およそ5ヶ月ぶりの映画館。積もり積もった憂さ晴らしのはずが、余計に鬱。そんな作品ですが、多くの皆様におすすめします。この不自由な世界の片隅で、可哀想では済まされない現実に、立ち向かう意味、それと、ゼイン坊やの親は、どんな罰を受けたのか、御一考下さい。
 子が親を訴えると云えば「私の中のあなた」ですが、違う意味で泣けます。ほぼ、真逆の意味でね。子供に訴えられるって、どんな気分なんだろう。
 あの子が手にするであろう証明書。そこに映る写真。その写真の先にある未来に、思い馳せると、ラストショットが正視できなかった。存在の耐えられない私がいました。

機動戦士・チャングム