劇場公開日 2019年7月20日

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「大切なことを描いた映画」存在のない子供たち CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大切なことを描いた映画

2019年8月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

身分証明書=出産証明書がない少年が、両親を訴える話。

この映画を観た人は、普段気づかない、身分証明書、日本では戸籍票の重要さに気づく。
暮らしの中で、ありがたいと思うことはないが、なかったらこんなに大変なのか、ということを実際に観せてくれる。

そしてレバノンという国の過酷さ。難民なら受け取れる奉仕の食事は、自国の貧民には与えられないという、現実的な矛盾。貧民街では、子供が生まれても出生届を出さないことが日常茶飯事ということ。少女は、初潮を迎えたら、口べらしなのか、すぐに誰かと結婚させられるということ。

毎日を暮らしている彼らにとっては当たり前のこういう事を、ひとつひとつ驚きをもって、みつめる我々。そして、ずっと観ていても救いが訪れない結末。

苛酷だからこそ、何が大切なことなのか、子供を育てる上で、絶対に怠ってはいけないことは何なのか、がクリアにあぶり出される。

みんな観るべき映画だよね、疲れるけれど。

CB
talismanさんのコメント
2019年9月3日

笑顔でよかった!

talisman
CBさんのコメント
2019年8月17日

身分証、できましたもんね

CB
bloodtrailさんのコメント
2019年8月17日

CBさんへ
コメント、ありがとうございました!
見るのが辛くなる映画でしたね。最後に救いがあって良かった!

bloodtrail