劇場公開日 2019年1月19日

  • 予告編を見る

「この手の映画は…」バハールの涙 shantiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この手の映画は…

2019年1月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

非常に後味が悪い。殺し合うのは当事者だが、使用する武器は西側だったり、ロシア圏のものだったり、車は日本製だったりする。それが破壊する中東世界の範囲は依然広がり続けるばかり。本当の敵はライフルを構える者たちではなく、その背後でビジネスとして蠢く者どもである。奴等は戦場から遥か遠くにあるパソコンの前に座って投資先を探すばかりである。全くやり切れない。
それにしても主人公を演じるゴルシフテ・ファラハニはジム・ジャームシュの「パターソン」ではアーティスト志向の奔放かつ我儘な妻を演じ、今回は全く相入れることのないハードな元奴隷のクルド人戦士を演じ、この女優の演技の幅には魅了されるばかり。

shanti