劇場公開日 2019年8月23日

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「犬は小道具」ドッグマン Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0犬は小道具

2019年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

陰惨なだけの、驚くほど単純なストーリー。
登場人物もきわめて限定されており、短編小説の映画化といった印象だ。

社会の現実に触れているとはいえ、それが主題なら、もっと別のアプローチがあったはず。
陰惨さを楽しみたい観客のための作品と感じられ、自分には合わなかった。

主人公の行動に理解不能なところがあるが、その不可解で人格分裂気味のキャラが、自分にとってはこの映画の唯一の見所だった。けっこうワルであり、決して善良で気が弱い、同情すべき男ではないところが面白い。
風采の上がらない男を演じる演技も素晴らしい。

だが、まさか犬とは、たいして関係のない話だとは思わなかったので、終映後はあ然とした。
犬は、客寄せパンダだったのか・・・。

Imperator