劇場公開日 2019年1月25日

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「歴史を知らない人、映画の見方を知らない人は、余裕で置いてかれます」サスペリア マエダさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0歴史を知らない人、映画の見方を知らない人は、余裕で置いてかれます

2019年8月18日
iPhoneアプリから投稿

なんとなくでも解釈はできるんだけれども、映画を見終わったあとはここに書かれているような素人の一意見なんかではなく、しっかりとプロの解説を聞くべき。
正直、素人一人での解釈には無理がある。
特に世界の歴史にあまりにも疎い日本人には。
難解で情報過多、サブテキスト多めで裏設定も多い、
メッセージが詰まりすぎな映画。
個人としても、映画評論家の町山智浩さんがネットで有料配信している映画解説を聞いて、ようやく、腑に落ちた。そして、本作の凄味を痛感した。感服した。
タランティーノがこの映画を見て泣いたことも、腑に落ちた。
後半の凄惨な映像や少女達の悲劇に目が行きがちだけれども、実はこの物語は社会情勢に愛するものを奪われてしまったある「老人」の愛にまつわる物語。
「罪」と「恥」と「怒り」にまつわる物語。
あと、ある役者が本作で容姿や年齢、性別全く異なる三役を演じていたことに脱帽。正直それだけで星5。

冥土幽太楼