劇場公開日 2019年6月28日

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「不器用だけど心に響く。母と娘の不思議な愛情物語。」今日も嫌がらせ弁当 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0不器用だけど心に響く。母と娘の不思議な愛情物語。

2019年8月1日
PCから投稿

泣ける

笑える

楽しい

【賛否両論チェック】
賛:母と娘の「キャラ弁」を通して紡がれる不思議な家族愛に、沢山笑ってホロッと泣かされる。ラストは圧巻。
否:物語そのものは、どうしても予定調和。CGを駆使した演出も、好みは分かれるか。

 八丈島を舞台に、頑張り屋だけれど風変わりな母・かおりと、絶賛反抗期の次女・双葉の親子ゲンカから発展した、もはや芸術の域のキャラ弁。そんなキャラ弁を作り続けるかおりと、嫌いながらも食べ続ける双葉の関係性を通して、心温まる家族の愛の物語が紡がれていくのが印象的です。
 なんだかんだで1番しっかり者の、松井玲奈さん演じる長女・若葉が、反発し合ってしまうかおりと双葉、双方に寄り添う役割を担っているのも、ステキな家族関係でイイですね。
 そして何といっても感動させられるのは、そのラスト。満身創痍のかおりが作り続けたキャラ弁の行方に、思わず観ている方もジーンと来てしまいます。
 予定調和なストーリーや、CGを駆使した演出には、やや好みが分かれそうなところではありますが、一風変わった家族愛を是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド