劇場公開日 2019年6月28日

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「サイタマラリア!」劇場版パタリロ! kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0サイタマラリア!

2020年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 なんと『翔んで埼玉』とリンクしている驚き。そういや翔んでも魔夜峰央先生だったっけ。などと言っても、序盤は自己紹介風でつまらない。まさか全部舞台じゃないだろうな・・・と危惧したけど、中盤から俄然面白くなる。

 「花とゆめ」誌にも敬意を払い、100巻を超える人気コミック。調べてみると、「パタリロ!」は日本の長寿コミックスの15位にランクインしている。1位がダントツの「こち亀」なので記録更新にはならないだろうけど、ちょっと驚きだ(正直、まだ続いていたのねと思った)。劇中にも登場する、同じく「花とゆめ」誌からの「ガラスの仮面」は49巻止まり。

 パタリロ人気になった頃、顔からして「がきデカ」の少女漫画版の登場か?とも感じたのですが、流れとしてはBL、美少年漫画の流れをギャグにしたものだとわかりました。今で言うところの腐女子の漫画です。

 最初はやたらと昭和を意識した紹介で、ひょうきん族が流行ったとか言ってましたが、加藤諒本人は志村けんの真似をしてた(裏番組だろ!と軽くツッコミ)。そんなこんなで、序盤は面白くなく、パタリロとタマネギ11号と63号がタイムワープする辺りからのぶっ飛んだ映像に驚き。ダースベイダーもどきの哀川翔やヨーダ星人、バッチューカ星人の登場に夜中なのに大笑いしてしまいました。最低でも『スターウォーズ』は知ってること必須です。

 男同士キスをするシーンが満載だったので、一瞬倒錯してしまいそうな雰囲気でしたが、なんとなく腐女子の気持ちも理解できそうでした。気になるのは「ポーの一族」のクックロビン!そして思い出すのは「マッチ一本火事のもと、ポーの一族萩尾望都!」という江口寿史先生の名言でした・・・

kossy