劇場公開日 2019年1月11日

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「この道の先にあるのは…。」この道 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5この道の先にあるのは…。

2018年12月18日
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鑑賞方法:試写会

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単純

北原白秋生誕100周年記念作品!

白秋の詩に、山田耕筰がどんな楽曲を手掛けていったのか?

彼の生涯を追いかけるとともに、彼が生み出した様々な作品を考え深げに感じた105分でした。

子供みたいな感性を持った彼が生み出す作品は、どれも言葉にリズムを感じるものばかり。

聞いていると心がウキウキワクワクするような気がするのは、そのリズムの賜物なのだと思います。

あめあめ降れ降れや、あかいとりことりや、ゆりかごなどなど、どれも彼の独特のリズムが生み出す楽しい作品ばかり。

言葉を聞いているだけで楽しくなります!

そんな楽しい作品の数々に目をつけたのは、天才音楽家の山田耕筰。

ドイツで学んだ音楽を軸に、彼の詩を童謡へと作り変えてしまう、まるで奇跡のような男です。

しかし初めは敵対ばかりしていた彼らですが、詩や歌に対する考え方を共有する事で、徐々にお互いの気持ちに変化が生まれます。

北原白秋の詩は、音とリズムを取り入れる事で、より一層光り輝くのだと、映画を通じで感じる事が出来ました。

与謝野晶子や与謝野鉄幹や鈴木三重吉など、錚々たる仲間がいるにも関わらず、その性格は、まるで子供(笑)

彼の犯した事件の尻拭いをしてあげる、作家たちの優しさにビックリです(笑)

彼のやることなす事が破茶滅茶な分、その感性の豊かさが沢山の作品を生み出してきたのでしょう。

映画を通じて、北原白秋という人物を知ると共に、彼の自分への作品に対する思いなどを理解することのできる、貴重な機会となりました。

山田耕筰を務めたAKIRAさんの渋さに拍手!
そして、北原白秋を務めた大森南朋さんにも拍手!

最後に本音…。
監督も脚本も凄く豪華なのに、全体的にちょっと物足りなかった気が…。

『フォルトナの瞳』の脚本家なだけに、楽しみにしていた分、若干不安がよぎります…。

彼の人生はよく理解できましたが、もう少しドラマチックな展開があると、観る側としても盛り上がる事が出来たかなと思います。

ガーコ