「シビュラ世代の優等生らしい謎の正義感と後悔」PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」 mkさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0シビュラ世代の優等生らしい謎の正義感と後悔

2019年3月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

復讐心に駆られ、槙島をシビュラの枠組みを超えて殺してしまったことを悔い「人殺しはしない」というポリシーを持っているということが本作導入部で明かされましたがラストでは主犯の男を殺すための作戦をしっかりと練って殺します。

このあたりが、さすが教育課程の最終考査で全国1位を記録したシビュラ世代の優等生といった感じですね。

シビュラに反する者は始末して良い。
シビュラに背いて槙島を殺した自分。

「死」という概念は
命の消滅を以て死とするのか、他者の記憶からの消滅を以て死とするのか。このあたりの哲学は槙島と狡噛ならではでしょう。

「恩讐の彼方に」を本作ヒロインの殺された父の遺品として登場させましたがあの時、麦畑のシーンで常守さんが間に合っていたら「恩讐の彼方に」のラストような展開になっていたのかな。

2019年10月放送開始の『PSYCHO-PASS サイコパス 3』があってこその本作という感じもしましたが「他人に優しく、自分に厳しく」をモットーにする狡噛さんがなぜ日本に戻るのかという肝の部分を限られた時間の中で綺麗にまとめてくださったと思います。

mk