劇場公開日 2018年6月30日

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「思ったよりも怖い、踏み込んだ台詞回しに驚く」少女邂逅 たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0思ったよりも怖い、踏み込んだ台詞回しに驚く

2021年9月24日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

萌える

ようやくムーラボ屈指の名作とも言われる作品を初鑑賞。期待値が上がりすぎていたのもあってかそこまで咀嚼できず。ただ、枝優花監督の才能はホントに凄くて圧倒される。

初っ端からコイツ何言ってるんだと思われるかもしれないが、女性監督らしい踏み込み方をする台詞回しだと思った。パンツをあげたり、生理を共感のパーツに使ったり、初体験を"終えた"ように取ったり。純粋に男性の脚本じゃ起こせないし女性監督じゃないと踏めないアクセルだと感じた。

作品に関して言うと、二人の距離感そのものが鋭利な方へと流れていくことによってハマれなかった次第。紬との出会いによって彼女が変わったのは分かるのだが、イジメの克服や揺れ動く心の着地点がどうも見いだせなかった。あまりにスッと関係性が変わってしまうし、夢を現実に落とし込まれてしまうのがどうも気になってしまった。また、作品の核もこちらに委ねているので少し複雑に写った。何より『放課後ソーダ日和』を先に観たので、そこまでクリームソーダが出なくて寂しかった。これは蛇足だが。笑

保紫萌香の横顔がきれいで、モトーラ世理奈の表情がこちらを試しているようで…実は観ている自分が空っぽだったりして。

たいよーさん。