劇場公開日 2019年3月29日

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「共感した。」ダンボ 新米さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5共感した。

2019年4月24日
iPhoneアプリから投稿

私は趣味程度で映画を見るので、映画論的な事は一切わからない。
この映画に関しても、単に誘われて映画館まで見に行っただけで内心あまり興味がなかった。ティムバートン監督作品も「シザーハンズ」だけは数回みた記憶があるが、あとは題材からしてもCGばかりの映像にしても、興味がわかない。

しかし、この「ダンボ」は私にとって特別な作品となった。私にはダンボの気持ちがよくわかった。それは、自分が幼少期に受けた記憶から現在に至るまで、自分がダンボのように、他人と比べられ、もがき苦しみ、嘲笑され、それでも自身の特性でもってありのまま生きていたいとう気持ちを一心にして、必死に生きている姿に僕は感銘を受けた。
ダンボは決して大舞台から逃げない。それと同時にダンボは自分の居るべき場所をわかっている。だからこそ、最終的にダンボは自分と同じ象の世界に帰るのだ。ダンボは自分本来の居場所とは異なる状況でも、勢いでもって逃げだしたりは決してない。
ダンボは何故そこまで人間界に従事できたのだろうか。それは、自身のおかれた境遇に不満や不遇があったとしても、それを受け入れながら生きていく柔軟で寛容な心と、動物や人間の枠を越えた家族への愛が見せてくれた行動だと私には見えた。

なお、私はこの「ダンボ」の原作となるアニメーションをしたことがない。だからこそ私はティムバートンの見るダンボを純真な眼で観れたことに、幸運を感じてる。

新米