劇場公開日 2018年5月4日

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「あざとさが強い」ホース・ソルジャー コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あざとさが強い

2018年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

911を見た米軍人:ミッツ・ネルソン大尉が、米国を狙うビンラディンの率いるタリバンの拠点をつぶすため、志願してアフガニスタンへ行き、3年はかかるだろうと予想された困難なミッションに、12人のチームで挑んだ実話を映画化したもの。

タリバンに敵対するのはアフガン国内の3部族なのだが、こいつらが協力せず互いに反目するため、タリバンに利してしまうという状況の中。

有力な1部族の長・ドスタム将軍の案内で、馬に乗ってタリバンの潜伏する村に行き、目視して住民ではなく武装勢力だけであることを確認。その座標を無線で本隊に連絡し、空爆を誘導するのがネルソンの部隊の基本ミッション。

で、空爆で仕留められなかった連中の反撃にあったり…

いろいろ戦闘シーンは充実してました。
むしろ、戦闘シーンばっかりというべきか。

そのせいで、ネルソン本人の感情表現や、ドスタム将軍との会話が少なく浅くて、感情移入がしきれない。

実話なのに、「なんか盛ってるな」という演出のあざとさがあり。
「今は911現場に騎兵隊像が建っている」「ネルソンとドスタムは親友だ」と、クレジットに出てくるんですが、これを観ると「(今のIS含めた)イスラム武装勢力に対するプロパガンダ映画だな」と、気持ちが盛り上がらないまま帰宅。

もうちょい、プロパガンダ的表現は抑えつつも、ミッションを通した兵士同士の精神的な盛り上がりがほしかったなぁ、というのが自分の希望でした。

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コージィ日本犬