劇場公開日 2019年6月21日

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「エックスメンだから許せちゃう」X-MEN:ダーク・フェニックス 幸ぴこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エックスメンだから許せちゃう

2019年7月18日
iPhoneアプリから投稿

ほぼ同時期に公開された『アベンジャーズ エンドゲーム』は個人的にオチが許せなかったけど、不思議とX-MENは許せてしまう。つまりこの作品もオチというか、展開自体はどうなのよ と思った。

もともと最強キャラだったジーンを脇役として連れ回すところからスタート、皆で見殺し疑惑からのスペシャル熱波によるパワーアップ、自分の過去の過ちはあっさりと人のせいにして「捨てやがったな」と破壊行為に走りあわよくば重要なキャラにあんなことをあばばばば・・・
うーん。
こういう展開、最近よく観たよな?って思いながらの鑑賞に。エッセンスは違えど『ファイナル・ディシジョン』のヤング版なので、新鮮さは何1つないよね。

X-MENのキャラクター達の心には残り続ける不安や弱さがあり、この世界を僕たちが守ろうというよりは自分達の人権を外部から守ろう、といういわゆる護りの姿勢に見える。だからジーンがあれだけのドーピング破壊神になっても、彼女を責めるよりまず理解しようという心で接することが出来るのかなと思った。そしてそこに泣ける・・・。
ソフィー・ターナーのクールな佇まいと、瞳に宿る熱のギャップがとても美しかった。

幸ぴこ