劇場公開日 2018年9月28日

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「何故、補聴器のハウリングにあの化け物が弱いのか??」クワイエット・プレイス 元無音声8mmマニアさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0何故、補聴器のハウリングにあの化け物が弱いのか??

2019年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

知的

この映画のレビューを書いている方々は手話に関して無関心な人が多いようだ。
ただ、手話の場面で手の動きの表現が隠れているシーンがあった(日本の手話と海外の手話は一部共通だが違う部分も多々ある)。これは監督の手抜き?
設定そのもには凄いが、音に関して説明がなさ過ぎる。
人間の耳には、強い風の音の中で鈴虫の声を聞き分ける能力があるけど、あれは聴覚情報を脳でフィルターをかけているマスキング効果と言うもの。
これが難聴者と聴覚障害者には退化していると言うかわからなくなっている。それに音が来る方向の音場感(立体音響システムなど)もわからなくなっている。
人間の聴覚が高周波音より低周波音が心地よく感じるのは、胎児の頃に羊水の音を聞いていたためではないのだろうか?
映画では人工内耳を装用している少女が描かれているが、あの人工内耳の補聴器がハウリングする時に化け物が弱いなんてどういう理屈なんだろうか?
視力が無いコウモリをヒント? 人間の耳には聞こえない超高周波音(実際自分にも全く聞こえていない)があの化け物の弱点?
健聴の方だと特定の小さな僅かな音でもかなり神経に来るのは、その聴覚情報を脳で増幅しているとは思う。これは映画館内で体験しやすいのでは無いか? とは思う。
それにしても過去のエイリアン・シリーズ同様、人を襲うことしか考えていない地球外知的生命体って、そんなに単純なほど星間飛行ができるんだろうか(この映画では隕石と言っていたが)?

元無音声8mmマニア