劇場公開日 2019年5月17日

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「猟奇的な科学の果てに…」レプリカズ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5猟奇的な科学の果てに…

2022年2月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

愛する者を亡くし、その人を再生しようとする物語は、『ペットセメタリー』のようなホラー的な作品も幾つかあるが、本作はクローン技術を駆使しての、科学的な再生によるもの。

家族4人を不慮の事故で亡くした科学者のウィリアムは、自分が手がけて来た、意識をコンピュータに移す研究と、友人のクローン技術を融合させて、家族を再生をはかる。しかし、神の領域をも侵す、猟奇的なその行為は、大きなリスクを伴うものがあった。

そして、下の子供だけは、再生が叶わなかったが、他の3人の家族の再生実験は、成功のように見えたのだか…。

主人公の科学者を演じたのが『マトリックス』のキアヌ・リーヴス。この行為は、家族への本物の愛なのか?それとも、科学者としてのプライドなのか?愛と科学の狭間で葛藤をしながら、超えてはいけない領域に足を踏み入れていく、鬼気迫る姿を演じている。

後半は、その再生に成功した事を知った企業が、莫大な利益を得ようとてして、その技術を手に入れる為に、ウィリアム一家へと魔の手を伸ばして行くサスペンス。

失った生活を取り戻そうとする、痛々しくも哀れな科学者の結末は、それまでの流れからは、悲劇的な運命を予想していた。しかし、あまりに意外性のあるサプライズな結末で、肩透かしを食らった感じ。

決して、許される行為ではないが、ウィリアムの思いは、わからなくもない。家族を持つ者で、あの状況で、自分も再生の技術を知っていたのなら、同じ様にするのかもしれない。

bunmei21