劇場公開日 2019年1月25日

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「オマージュorパロディ」あした世界が終わるとしても いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5オマージュorパロディ

2019年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

他のレビューでもあるように、確かに“設定厨”にとってみれば本当に悲鳴を上げたくなる程の破綻しているプロットである。そしてご都合主義にパッチワークされたカットの連続と、”既視感”(※修正しました ご指摘ありがとうございました)のあるキャラクター達。CGアニメにみられる不気味な浮遊感。メタ化されているシーンの連続。どこからどこまでこれを題名のように判断すればいいのか未だに分らない。『ポプテピピック』のようにパロディとして吹っ切っているならば立派な作品であるし、オマージュを散りばめながらも、独自の世界観と推敲された堅実なストーリー展開、とりわけ“哲学”が随所に織込まれているのならば、それも作品としての味が感じられる。
果たして今作品は一体どっちに基礎がなされているのだろうか。もっと端的に言えば、一体誰がターゲットなのであろうか?と。
アニヲタなのか、それともSF好きになのか、はたまた海外の需要を掘り起こしたい、とりわけ中国向けの“インバウンド”掘り起こしの宣伝なのか、それとも声優ヲタ?なにかその全てに対して少しずつ裏切っているようでならない。
今作品、一つでもなにかポジティヴな要素を探さないと、それこそどなたかのレヴュアさんが仰っていた『サンクコスト』が拭いきれないので、思い出してみる・・・ もしあるとすると、展開のトリガーが怒りと誤解、例えるならアンジャッシュのすれ違いコントではないが、そこはかとなくその痕跡を感じるその物語の推進方法なのかもしれないと、多分これも違うのだろう・・・
全ての対象者に少しずつ裏切りと怒りを提供している今作品、強いて言うならば今現在の日本のアニメ界の“成れの果て”を体験できる貴重な時間なのかもしれない、と皮肉たっぷりにw

主題歌に今現在の注目の歌手を使う手法も擦り過ぎ・・・

いぱねま