劇場公開日 2018年9月14日

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「原作知らないので、純粋に映画として楽しめた」響 HIBIKI shutokigoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0原作知らないので、純粋に映画として楽しめた

2020年3月23日
iPhoneアプリから投稿

平手友梨奈ちゃんは、ファンでもなんでもないけど
そのダンスに見惚れたことがあります。
ダンスの技術がどうとかは分かりませんが、
彼女しか目がいかなくなるんです。
圧倒的表現力、ある意味天才

その彼女が破天荒な天才作家を演じているって事で
ずっと気になっていた映画でした。
原作知らないから良かったのかそれは
わかりませんが、
ストーリー展開も飽きさせず
響の真っ直ぐ過ぎて
破天荒な人格に対して、
友人リカが嫉妬や羨望を越えて認めて
成立した固い友情など、青春映画としても楽しめます
あんまり悪すぎるキャラクターが
いないのも娯楽映画として良かった。

この淡々とした感情の起伏を抑えた演技
下手なひとがやると目も当てられなくなるが
平手友梨奈ちゃんはハマってたと思います
上手いからこそこういう演技も出来るんじゃないかな

一方、小説に対する敬意みたいなものが根底にあって
読む側も書く側にも潔く警鐘を鳴らしている映画でした。賞をとることに捕われて自分は何を世に送り出したいのかわからなくなる作家達やそれの取り巻き達
欲望と金儲けが渦巻く大人の社会

作品の読み手はその作者が社会不適合の烙印を
押されてしまった人物でも読みたいと思えるか。

日々、嘘か本当か分からない情報が洪水のように
押し寄せる世の中で、自分が良いと思ったものを純粋に評価することの大切さ、直感の大切さ
自分だけの本音でいいって思わされました。
このレビューも私の思ったまま
他人がどう思おうと私はよかった
それでいいんですよね
久々に小説を読んでみたくなったし
原作のコミックも読んでみたくなりました

shutokigo