劇場公開日 2018年9月14日

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「とにかく原作どおり追っかけていって、ちょうど時間となりました、ジャンジャンという感じだった。」響 HIBIKI Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5とにかく原作どおり追っかけていって、ちょうど時間となりました、ジャンジャンという感じだった。

2020年1月18日
PCから投稿

原作は読んでいて知っていたけど、キャラは合っているし原作にすごく忠実に実写化していて面白かった。

ただ終わり方が突然で、え?ここで終わり?まだまだこれからだろうと思った。

映画を見終わった印象だと、とにかく原作どおり追っかけていって、ちょうど時間となりました、ジャンジャンという感じだった。

小説家の話でそんなに動きがなく、何か演出上色気出さなければ特に難しいシーンないし、すごく原作どおりにやりやすい話だと思う。

だからといってそのまま追っかけていくのもどうかと思った。

途中はいいけれども、よほど短い話でなければ尻切れトンボになるに決まっている。

続編が前提ならこれでいいと思うけど、そういうわけでもないみたいだし、これでは映画より連続テレビドラマにした方がいいと思った。

でもキャストはよかった。

特によかったのは平手友梨奈さんというよりアヤカ・ウィルソンさんだった。

有名作家の娘でハーフの女子高生役だから、容姿がそのままはまるし、演技もうまかった。

響と張り合うライバルであり、響を助ける友人、大人には有名作家の娘ということで利用される、みたいな結構複雑な役なんだけど難なくこなしていた。

小さい時美少女役で出ていた『パコと魔法の絵本』以来初めて見たけど、大きくなってもすごく可愛い。

顔が完全に外人だから、役がなくてあまり出られなかったんだろうけどすごい人だった。

平手友梨奈さんはいいのか悪いのかよくわからない。

主人公の響は天才なんだけど、どこか壊れている女子高生で、キャラも容姿も年齢も平手さんにぴったり合うはまり役で、見る前は平手さんしかいないと思っていた。

でも半分気が狂っているような人物だから、演技のしようがないというか、どんな風にしてもそんなもんかな?としか思えない。

実際平手さんは感情を出さずに、無表情で、ぼそぼそ台詞言っているだけだったので、キャラは合っているけど、特に演技がうまいとは思わなかった。

この作品は小説家の話なのに、なぜか主人公の暴力シーンがすごく多いんだけれども、これは原作より実写の方が現実感と迫力があってよかったと思う。

でも女子高生がオッサンを殴っているからなんとなく許されてるけど、逆にオッサンが女子
高生殴ったら大変なことになるはず。

世間的に立場のある人ならそれこそ命とりで手が出せない。

響は対等のケンカみたいなことを言っているけど対等ではない。

反撃されるリスクがないわけではないけど、ほぼ手が出せないことをいいことに一方的に殴ったり蹴ったりしているだけ。

なんかよく考えると見ていて気分が悪くなるような行為だと思う。

やられた方が訴えたら傷害事件だし、本当に平等にガチで戦ったら、あの体格で女性だし、格闘技でもやっていない限りボコボコにタコ殴りにされて、それこそ一巻の終わりだと思う。

Push6700