ミスミソウのレビュー・感想・評価
全46件中、1~20件目を表示
田舎舞台による全員が狂気する復讐劇
よくあるいじめドラマにスプラッターホラーを濃く練り込んだ作品。主人公を含めた登場人物のほとんどがいじめが原因ということ、また中学生という純粋悪ということで、殺害に躊躇なく行動。スプラッター描写はなかなかの出来、ほとんどが純白の雪の上での戦闘なので血が吹き上がる吹き上がる。特に主人公の恋人君がなかなかのサイコパス。いじめっ子たちに両親を焼身された後、カメラマンで燃えるところを撮影。その後主人公と落合、自宅が火災であることを知った上で妹を助けに行くというヤベーやつでした。
このいじめという問題は人間社会のランキング、格差、競争の社会地位獲得からの構造上無くならないのかもしれない。
所々ハッピーツリーフレンズ
作品の雰囲気、出てる俳優さんでしかこの作品を知らず、どういう物語かはあらすじ程度しか知らなかったので、ここまで非現実的なグロを全面に出してる映画だとは思いませんでした。
画角のせいなのか、内容のせいなのか、所々ギャグなのか?と思ってしまうようなシュールなシーンは多かった印象です。特に先生が除雪車に巻き込まれるシーンだったり、母親が燃やされるシーンなどはギャグにしか見えませんでした。
ですが、雪原でのシーンや、雪に飛び散る血等の映像美は凄かったです。大変感動致しました。美しすぎて目から血が出そうでした。
俳優さんの演技、作品の鬱々としたような雰囲気が好きな自分にとっては、少し残念だったかな。と思ってしまいました。
ホラーかと思ったら
虐めグロだった。
序盤、担任に虐め被害を訴えた時の対応は北海道での虐めを思い浮かんでしまった。
灯油じゃあ、そんな一気に燃え広がらないだろうと思ったら、直接人に灯油を掛けたり、口封じに殺そうとしたりで序盤からみんな壊れてる。なんで、そこまで壊れているかの理由が無いから、単にグロさだけしか感じられない。
イジメが酷い
イジメものは観ていて辛くなるが、コレも酷い。イジメの対象の家に放火したり、家族を焼き殺したり、殺人であり、イジメどころの話ではない。野咲が逆ギレして殺したくなるのも無理はない。とはいえいくら怒りがMAXに達したとはいえ、今までおとなしかった子があんな残虐にはなり得ないけどね。
ボス的存在のたえちゃんは決してイジメを命令していないし、強要もしていない。取り巻きが勝手な思い込みでご機嫌取りをしているように見えるが、どんどんエスカレートしていくイジメにストップをかける事が出来たのにしなかったことはやはり良くない。
野咲が殺戮する際に、雪の中に都合よく釘やらペンチやらボーガンがあるところはちょっと出来好き。担任の先生も、イジメにより病んでいたんだから、まず、カウンセリング受けるなり治すべきでしたね。そうアドバイスする人が周りにいなかったんだろうこともまた悲劇。
白い雪に血が飛び散ることで、残酷だけど絵的に汚く見えないし、雪の中に咲くミスミソウも綺麗。
想像できる範囲ではあるが、唯一の味方の相葉くんが実は、いちばんヤバい奴だったところは面白かった。
全体評価が高かったので期待しすぎた
で、結局出演者全員狂ってるんかーい。
タエちゃんだけ生き残るんかーい!
閉鎖的な村で無差別殺人が起きた実話があるけど、こんな感じで愛情や恋慕がすれ違って起きるのかなー。
限界集落のLGBTQ問題は根深いだろうな…しかも思春期だし。
アイバくんもサイコパスでシリアルキラーってオチは予想外だったなー。逆に殺されるか、サイコパスはサイコパスでもいじめっ子達を代わりに殺してあげるよ♡的な方かと思ったら方向性が違ったw
演技は棒だし(演出なのかもしれないけど)、(あれ?棒だからこそ折り畳み携帯の時代っぽい古い感じがでてる気がしてきた、そうかやっぱり演出だったのか…?)血は鮮やかで赤すぎるし、特殊メイクもチープ感が否めないし(雪景色でよりチープ感が増してる、都会の路地裏ならチープに感じないんだろうけど…。大変だよね、シンプルって。)諸々都合よい部分が多いけど、コメディ要素のあるグロ作品として考えるべきだなーと。
漫画は絵のタッチが苦手だから読むことはないけど、山田杏奈ちゃんはかわいかったなー。
原作に忠実で良かったけど・・・
原作が衝撃的だったから、映画は落胆しそうだなと覚悟してみたけど、わりと忠実だった。
ただひとつ、妙子は生きているって、驚きました。この部分だけ原作ではなかったと思うけど、でも彼女は唯一人を殺していないから?とはいえ、本来のいじめの首謀者ではあるから、「やられ続けてきた女子」に、「似たような方法で」復讐されちゃったからそれで終わり。命まではとられなかったってことで解釈しておきます。
原作はどよーんとしていて、暗い。登場人物もとにかくえぐい、怖い。その中で華のように美しい主人公が際立っていた。映画は、そこまでには至らず。
それでも、復讐される一つ一つ、セリフまで忠実だったから、最後まで一気に見れました。
清水尋也くんがかっこよすぎた…
邦画でここまでのスプラッターは初めて見たような気がして、やっぱり洋画よりも感情がわかり易かったりして楽しかったです。
グロ映画としてはリアリティにかけるところもあったけどみんな若いのに演技力がすごくて狂った人格もゾクゾクしました。
山田杏奈さんがすごく可愛くて、可憐で儚い雰囲気と雪景色に赤いコートがめちゃ映てていいなと思って、大塚れなちゃんも演技がすごく生々しくてビックリしました。
なんと言っても清水尋也くんがかっこよすぎて初めは静かそうな好青年で「うわ好き〜!」ってなってからのヤンデレ全開で、血だらけのおばあちゃんに寄り添ったり帰り血まみれになってる姿はまじ湧き散らかしました。好きすぎる〜っっ!!
グロを求めて久々に邦画見たらこんなキュンキュンしてしまってもうちょっと、普通の恋愛映画じゃときめかないです私、ありがとうございました🙏
原作知らないので
私は原作を知らないので概要だけ見て、覚悟を決めた上で視聴しました。
物語の序盤は「やり過ぎな虐めの結果」に対する主人公春花の復讐だけだと思っていましたし、春花が唯一信頼してたであろう相場とのやり取りから復讐はうまくいって終わるんだろうなと単純に考えていました。
ですが、物語が進んでいくと「なんでこんな事になってしまったんだろう」という所が少しずつ明かされていきます。
個人的には中学生で思考がまだ未熟であり、同級生が数十人しか居ない環境にあったからこそこのような結果に至ったのだと感じました。
なので私は、最後に妙子が可哀想だと感じ涙をしました。
血を見るシーンについては、しっかりとした描写が多くあったので何度も目を逸らしたくなりましたが、多いが故に単純に考えて中学生の女の子にそんな力ある?とか、こんな簡単に?とか考えてしまってあまり現実味はありませんでした。
いまいち
ムカつく相手を次々に復讐していくというストーリーは割と好きですが、ちょっと都合が良すぎる展開とか、もう少し何とかならなかったかと。
最後なんで妙子(?)が生きてるのかもよく分からなかった。
雪原で静かに飛び散る悲しみの血
レビュー200本目。
最近1番観たかった邦画。
野咲春花は東京から田舎に転校してきたが、学校で陰湿ないじめに遭い、ついには家族を焼き殺される。
感情を抑えられなくなった春花は復讐を開始する。
終始重い雰囲気が漂い、それだけでもこちらが病みそうになる暗い映像。
そうかと思えば、キラキラとした過去がチラッと映ったり。
そして、なによりもこの映画の象徴的な、血の赤と雪の白のコントラスト。
不謹慎ではありますが、これは映画というより芸術。
血がこんなに映える映画はなかなかないかと。
雪がスイッチかのように、雪が降り出した時から彼女の復讐が始まる。
いじめっ子、自分の両親を殺した奴らをバッタバッタと切り刻んでゆく。
私利私欲にまみれ、自分の保身に走るいじめっ子たち。
雪がしんしんと降る中、聞こえるのは悲鳴とグサっ、グチョっと春花が命を絶つ音だけ。
スプラッター映画ですが、変な効果音や音楽で誤魔化はないところが良かったです。
確かに描写はエグかったですが、グロ耐性がついてきたのか、思ったほど引きずることもなく。
内藤瑛亮さんらしいところもありました。
もちろん原作マンガありきの話だとは思いますが。
いじめは繰り返される。
流美も女教師も自分がいじめを受けたからあんな風になってしまったわけだし、復讐のような悲しい結末を生むこととなってしまう。
いじめという負のスパイラル。
また、これを観て(自分もそうですが)、いじめっ子への復讐を気持ち良いと感じてしまったり、「春花やれやれー!いけいけー!」と心の底で思ってしまう。
この点でもう傍観者だと、考えれば考えるほど自分が嫌になってくる。
そういう、普段気づかない秘めたる狂気を炙り出してくれるのが、流石だと感じました。
自分もこのいじめに加担してしまうかもしれないと思うと、正直現実的には思えないこの物語もやけに現実味を帯びてくるんです。
あの怒涛のクライマックスで、タテタカコさんの『道程』が流れた瞬間、胸が急に苦しくなりました。
何席も空いた卒業式。窓の外を眺める妙子の表情。
死んでいったいじめっ子たちにも、色々なバックグラウンドがあったと考えると、あんなに嫌だったのに、と急にものすごい喪失感に襲われました。
このシーンだけで星一個分加点です。
血塗れでも山田杏奈さんは美しかったし、清水尋也さんのサイコパス感もたまらなかった。
最近よく見かける中田青渚さんは嫌いになりそうなほどで、今回初めて知った大谷凛香さんや大塚れなさんなど脇の役者さんも名演でした。
片岡礼子さんにはそろそろ幸せな役やってほしかったりも笑笑
ただのグロ映画ではなく、熱量のある芸術映画でした。
原作マンガも読まなくては!
ある程度覚悟はしていたが…
陰惨な内容だと言うのはコミックでなんとなく把握はしていたけどここまでスプラッターな映画だとは思わなかった…
現実的に考えて山間の閉鎖的な村でこんなに死人が出たら日本全国から人が集まる大騒ぎだろうと言うツッコミは置いといて。
観ているうちに真っ白な雪に飛び散る血飛沫が美しいものに見えてくるのが不思議だったけれど、除雪車に巻き込まれるシーンはちょっとやりすぎ。
そうそう、「ファーゴ」に匹敵する胸が悪くなるような演出だった。当分ひき肉料理は食べたくないな。
可憐でしかない山田杏奈が表情ひとつ変えずにズバズバ人体を切裂く衝撃と虫も殺さないような顔した清水尋也がいちばんのクズだった衝撃がスゴ過ぎ。観る人を選ぶ作品かも。
B級臭さが無い。何故ならB級だから。
いじめの中心人物がボスキャラかと思いきや、中ボスがいて大ボスがいて…、バトル物のプロットを踏んでるので、男の子ほど楽しめるかも。
グロシーンは原作の感じを活かしてギャグっぽくなってるんですが、B級映画臭さが無いです。
何故ならB級映画として振り切って作られているので、背伸び感が無いんですね。
変に高級感を出さず、よくぞB級感を貫いた感が感じられた感。
いじめが題材のコミック原作ってもうそれだけで拒否反応出てしまうんだ...
いじめが題材のコミック原作ってもうそれだけで拒否反応出てしまうんだけど見終わってみたら思ったより悪くなかった。
釘やらペンチやらボウガンやら毎回都合良く手元に落ちてるところとかナイフがあまりにも切れ味良すぎるところとかいろいろ気になるところはあるけど…
春花の最後上に向かってフェイドアウトしていくシーンは印象的だった。
ラストで妙子だけ生き残ったのは意見分かれそうだけど私はあり。
つまらない嫉妬心に駆られなければこんな事にはならなかったし春花とも親友になれたかもしれないし夢だって叶えられたかもしれないし、そういうの全部失ってしまった後悔とか悲壮感とか現れてて良かったと思う。
嘔吐シーン多くて気持ち悪いからもう二度と見たいとは思わないけど。
狂気の中学生!でも
アマゾンプライムで視聴
いろいろな感想は仕方ないと思います。
まず、原作がグロい上に決してうまいとは言えない絵であることを考えると、そこから意訳して、あのような画面になったと思います。そこは、とても美しく、成功している。
特に、赤と白の対比
血の赤が映えるように、主人公山田杏奈には白いセーターと真っ赤なピーコートを着せたこと。本当は仲が良かったはずのいじめリーダー大谷凛花は金髪。更にルミとの対決時はブーツ以外は全身白のライダーがかっこいい。
殺人方法はかなり力技。
放火、撲殺、刺殺、ボーガンによる射殺、崖から転落して骨折(そのまま放置)、ハラキリ、木の枝で喉を刺す。極めつけは除雪車による轢死(ミンチ!)
スプラッターホラーなので、グロは仕方ない。
でも、そこに日本的な叙情があり、コメディには陥っていないことは褒めたいと思う。ハリウッドだったらもっとグロいか、キモいか、あっちの世界かして、作り物を強調するよね。
「嘆かわしい!」の山田杏奈はヒロインとしてとても良かった。
意志の強さを感じさせる眼差し。小柄だが色が白く脚も長い。
悲劇的だが諦観を含めた揺れ動く心情をよく表現していた。
「犬鳴村」にも出ていた大谷凛花、子役上がりの大塚れなもよかった。大塚れなは原作の絵とかなりイメージが近く、ブチ切れた狂気をよく表現していた。どこかで見たなあと思ったら、
男子チームは相葉(ちはやふるの須藤先輩:清水尋也)を含めて全員キモいのが残念。
今だったら少年法を盾に「どうせ、子供だから処罰も軽い」とか言いそうだけど。
でも、この時代(中学生が携帯電話を持つようになったころ)の中学生は、けしかけられるとかんたんに暴走してしまうような危うさを持っていた。その意味ではなかなかリアル。
スマホの時代だったら、アプローチが違うだろうな。
まず、いじめはスマホで動画を撮り拡散するというやり方。放火をしても、その場面を拡散するだろうな。精神的にじめじめと追い詰めるのが今風かな?
できれば
本人視点にするなどして、チリチリとした緊張感が感じられるとよかったかも。
今ひとつ
ゴミ置き場以外でも、かんたんに武器を得られてしまうこと。警察が無能なこと。そこかしこで死体が転がっているのに、誰も見つからないこと。わかりやすい放火なのに、犯人が捕まらない。ルミが妙子を襲うがとどめを刺さない。コウのサイコパス設定は必要だったの?
妙子は卒業式になぜ出られているの?
そもそも、閉校するんだよね。担任含め10人以上死んでいるのに、そんな余裕はあるのかなあ?などと疑問は残るが、言いたい事は伝わる。
原作と結末が違うことはある事なので、ハルカには生き残ってほしかったなあ。(死んだとはハッキリは言っていないケド)
全体的には、山田杏奈の表情と雪景色が印象に残る映画でした。
復讐のガンマンと化山田杏奈!
ジャンゴとまでは、いかんが
なかなかやるな!
パツキンの大谷凛香も可愛いけと
サバイバルしたんやな!
えげつない
田舎者やな。
先生も殺して欲しかったなあ!
まあまあ
ちゃいまっか!
ベタ移植、かつエピローグ改編の安直さ!!
西部劇の復讐話のようなプロットが好きです。演出のレベルが高いと思いますが、元々原作の完成度が非常に高い為、ただ、なぞっているだけに感じました。また、テンポが良過ぎて、場面場面がじっくりと溶け込みません。実写の方が良いと言うのはありませんでした。エピローグが違いますが、この状況で卒業式をするのはあり得ないので、取って付けたような蛇足で残念です。また、ボスだったタエが生存でヒロインを思う演出は、取って付けたようで安っぽくなってしまい、何か安直だと思います。タエが生きているとスクールカースト打破も報われませんし、ヒロインだけ生存ENDの方がまだマシでした。野崎好きだあー!!は笑えたので良かったです。
いのちの“軽さ”は少女の“叫び”
わたしが思うラストの解釈です。
スパッとサクッと簡単にヒトを殺傷します。
「そんな簡単にヒトの身体に致命傷を与えられる?少女が?」
…と、ふつうはツッコミを入れるでしょう。
「ただ派手なだけで、真に迫るものがなくシラケる。
いのちを軽く扱っていてけしからん!」
…と、少なからず皆さんのレビューにたがわず、わたしもそう思いました。
エピローグを迎えるまでは…
この映画が公開され話題になっていた時、
近くで上映されている劇場がなかったので
とりあえず〈完全版〉と銘打った原作を読みました。
映画はほぼほぼ原作に忠実なお話だと思います。
でも、決定的に違うのはラストです。
妙子が生き残っていたのです。
最初に春花と過ごした時間を、卒業式のあとに妙子は思いだしています。
このラストシーンがわたしには
閉塞された街で、鬱屈した少女の、声なき叫びのようにみえました。
最初から春花もいなく、事件もなく、
もしかしたら、妙子がすべて頭の中で妄想していた物語なのでは?
とすら思えてきました…
よって、傍らに武器が転がっている都合の良い展開や
想像上によるであろうところが、(あくまで仮定ですが)
いのちが簡単に失われていく表現に繋がっているのだと思いました。
家族が焼き殺された日、私は復讐を決めた。
感想
実写映画化。主演は山田杏奈で映画初主演。
漫画を見てましたが思っていたより良く出来ていました。
イジメ、グロ、痛いシーンが再現されていて良かったです。
特に除雪機のシーンは鮮やかです。
白い雪に真っ赤な鮮血は映えますね。
復讐シーンはスカッとしました。
殺され方を紹介します。
相場晄、ボウガンで目を貫かれる
佐山流美、ボコボコからの喉刺される
橘吉絵、釘で目を突き刺されパイプでボコボコ
加藤理佐子、指をスパッ、パイプでボコボコ
三島ゆり、アキレス腱をスパッ、倒れる
久賀秀利、腹を刺され、口を切り裂かれ、足を骨折
真宮裕明、腸が出る、うなじをナイフで刺される
池川努、鼻を切られ、頭部にボウガン、蹴られる
南先生、除雪機でミンチ
漫画と死に方が違うものもありましたが満足でした。
たえちゃんが生き残ったのはびっくりでした。
みんな頭のネジが外れてます。笑
※卒業まで2ヶ月ー。私ね、人を殺したの。
全46件中、1~20件目を表示