劇場公開日 2018年4月6日

「観て損はない。快作!4人の監督に拍手!」クソ野郎と美しき世界 hayabusa4630さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0観て損はない。快作!4人の監督に拍手!

2018年4月7日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

かなりタイトなスケジュールでの制作で、3月まで撮影していたということを聞いていたので、正直あまり期待はしていなかった。

が、観てびっくり!
文句なく面白い!音楽もいい。

園子温、山内ケンジ、太田光がエピソード1~3をそれぞれ個性を発揮し脚本/監督をしている。
とっ散らかった印象の各エピソードで描かれなかったラストと謎が、児玉裕一監督のエピソード4(なんとミュージカル仕立て!)で1つに結実し、明かされる。なるほど、こうきたか!カラフルな色彩のセットの中で奏でられる軽快でゴージャスな音楽に思わず体が動き出しそう。

自分が特に印象的だったのはエピソード3。
爆笑問題の太田光が映画の監督をするのは20数年ぶりと聞いたが、バイオレンスと笑いのセンス溢れる絶妙なバランスの脚本も秀逸で、監督としての力量に驚く。
芸達者な草彅剛と尾野真千子の火花が出るようなやりとりを観るだけでも価値あり。

ハチャメチャな設定も、笑いも涙もファンタジーもバイオレンスもあり。てんこ盛りだ。毛色の違うエピソードをよくまとめたものだと感心する。

てんこ盛りの内容を改めてじっくり味わおうと2度観たが、2度目の方がより楽しめた。

いろいろとあっただろう稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が歌う歌もいい。
とくに香取慎吾。こんなに歌、上手かったのか!と目から(耳から?)ウロコ。ぜひミュージカル作品に挑戦して欲しい。

好き嫌いの分かれる作品だと思うが、実験的な試みに挑戦し、一級のエンターテインメント作品を作りあげた各監督、製作者、キャストに拍手を送りたい。

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hayabusa4630