劇場公開日 2018年4月6日

「喪失を乗り越えた先に見えたもの」クソ野郎と美しき世界 プルメリアさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5喪失を乗り越えた先に見えたもの

2018年4月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

4人の監督さんのオムニバスでしたが、作品が喧嘩することもなく、それぞれの世界観を保ちながら、不思議な広がりを見せていました。
新しい形だと、何度も思いました。

私は草彅さんと尾野真千子さんのどちらも好きな俳優さんなのですが、2人とも演技力が高くて引き込まれました。悲しいけどどこか愛のある優しい仕上がりになっていて私はこの作品が好きです。

他の2人の作品も、それぞれにぴったりで、稲垣さんの美しい世界観をコメディタッチで描いていて魅力的だったし、香取さんの自然体な感じと、ラストの伸びやかな歌声に、心が躍りました。

最初の3作品ではそれぞれが大切なものを突然奪われるのですが、ラストでは新しい形で回復されていたこと。
登場人物全てがハッピーになる楽しいエンディングだったので、見終わってからもずっと楽しくて、幸せな気持ちになれました。

特にラストのミュージカルは、日本でこんな作品はあまり見たことがない気がするし、大きなスクリーンで見ることができてよかったです。

悲しみを乗り越えたから見える幸せな景色を見せてもらった気がしました。
おすすめです。

プルメリア