劇場公開日 2018年4月13日

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「主題歌が完璧」名探偵コナン ゼロの執行人 はちさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5主題歌が完璧

2018年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

たまに主題歌とは名ばかりの、「お前本当にこの作品の台本読んだのかよ…」っていう主題歌担当がいらっしゃいますが、福山さんはそんなことなかった!!むしろ御見逸れしました。すごいピッタリの歌詞もってきやがりました。いっそ悔しい。顔良し歌良し読解力ありって、アンタ欠点ないんですか。

さて、映画についてですが。自分はいい出来だと思います。
まず評価で「理解できない派」と「面白かった派」がでてきてますが、これは普段から警察のお話をドラマなり小説なりで見聞きしたことがあるかないかで分かれているんではなかろうかと。
なにしろ脚本は『相棒』や『科捜研の女』でもご活躍されてる方なので……。
例えばSFとかファンタジーを一切読んだことない人に、いきなりそのテの作品を見せたところで、世界観なり単語なりをすぐ飲み込めるでしょうか…?はい、できません。だって慣れていないからです。
同じように、警察とか公安の話に慣れてない人間がこの映画を観ても、理解がもたつくんじゃないでしょうか。おそらく一度では飲み込めない人も多いハズ。まあ慣れてなくても地頭が良い人はサラっと理解しそうですが。

もしくは、そのテの話を観すぎていて食傷気味というか慣れすぎて「こんなん良くみるわー」という理由で低評価されてる方もいらっしゃるでしょう。それはもう仕方ないです。慣れた方にとってはベタでお馴染みな展開ですので…(^_^;)。
でもそれって王道ってことですよね?ということはコナンで警察ドラマの王道をやったということ。それはそれで面白いと、自分なんかは思いました。

よって、人間模様やストーリーについては、観る方のそれまでの経験によって評価が分かれる……ということです。

キャラに関しては、やはり公安の降谷(安室)にスポットライトが当てられています。というか今回の映画は、彼のために公安が舞台になったんでしょう。おねーさん方に人気というのもあるし、これからの原作の展開的にもキーマンなのは間違いないハズですから。
白とは言い切れないのに、けして黒ではない彼の立ち位置というのは、ダークヒーロー的です。もちろん穢れなき白たるコナンも格好いいけれど、大人になっちまった自分は、降谷の方が生々しいというか、生き様に痺れます。いや社畜になりたいって意味じゃないです。あんな滅私奉公無理無理。ていうかあの人過労で死んでもおかしくないと思う。トリプルフェイスってどんだけだよ。

あ、それと今回のラブロマンスについて。
ラブロマンスは少なめですが、今回なんと、「新一と蘭<小五郎と英理」です!!
ツンデレだと巷で人気のあの子よりも妃英理の方が好きなんで、正直めちゃ嬉しかった。妃英理は高橋留美子作品の血を受け継ぎしツンデレだと思います。料理下手なところ含めてw

他は…そうですね、CGが自然になったなと。何箇所かCG使われているんですけど、昔より気になりませんね。どうかすると気づかない人もいるかもしれない。科学の進歩を感じます。

総合的に見て、十分良い作品だと思います。
迷っていらっしゃる方は、ぜひ劇場へどうぞ。
そもそも迫力満点のアクションシーン目当てでも十分もとは取れます。てかね、もし観てもわからなかった時は、だれかに解説してもらうなり、ネタバレサイト見るなり方法はいくらでもあるので、まあまずは観てご覧なさいよ、と。申し上げておきます。

なお、相変わらず被害総額が恐ろしい感じです。某嵐を呼ぶ風雲児が同日上映開始してますが、嵐を呼ぶ度合いで言ったらコナン君は負けてないどころか勝ってるでしょコレ…。

はち