劇場公開日 2018年1月27日

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「物を生み出すことの苦しみと情熱のよく表れた作品でした」ゴーギャン タヒチ、楽園への旅 ちいまめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5物を生み出すことの苦しみと情熱のよく表れた作品でした

2018年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

知的

美しい原始の自然への憧憬と芸術への情動、貧困病苦という現実、実に人間じみた一人の画家の葛藤と苦悩。
愛と芸術の探求と放浪を美しい自然と映像で追った映画でした。

物語としては少々起伏に欠き、淡々とした印象でしたが、物を生み出すこと、作り出すことの苦しみと情熱のよく表れた作品でした。

欲を言えば、導入のパリでのシーンをもっと掘り下げてほしかったです。
情動というのは何にも勝る糧で、理知でまとまるようなものは真の芸術として評価されないものなのかもしれない、その対比を明確にしたほうが感情移入がしやすかったように思います。

ちいまめ