劇場公開日 2018年5月12日

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「真っ当な「悪魔のいけにえ」」レザーフェイス 悪魔のいけにえ Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5真っ当な「悪魔のいけにえ」

2021年6月19日
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スラッシャームービーの中でも段違いのセンスが光る傑作、「悪魔のいけにえ」。その後全四作品制作された後、正式な続編と語る「悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」が3Dで登場。正直なところ、第一作が良すぎたせいかその後のシリーズの劣化が著しく感じていた。
実は期待値低めで臨んだ本作だが、最強コンビのジュリアン・モーリー&アレクサンドロ・バスティロ監督という事で、フレンチパワーが炸裂するという期待も持っていた。結果、個人的には満足のいく作品であり、プラチナム・デューンズ製作のリメイク版とも違う、独特なテイストの作品で、かなり気に入っている。本作ではいかにして冷酷な殺人鬼、レザーフェイスが生まれたのかを描くという訳で、過去作の「悪魔のいけにえ」シリーズとは違った形になっている。プロットはそのままに、完全な新規の取り組みだ。一応アメリカ映画のため、フレンチパワー炸裂とまではいかなかったが、演出等これまで観てきた物と何ら変わらない独特さがあり、世界観に引き込まれていく。スプラッタ描写は相変わらず手加減しない本気レベルである為、観る人は偏るだろうが、これであれば「悪魔のいけにえ」の正式なシリーズとして君臨しても良いのではないかと思う。
いい意味で裏切られるところもあり、短い本編の中で良く丁寧に表現出来たと関心してしまう。
精神病棟から抜け出した青年らの不気味さから始まり、その異常な精神力で飲食店のスタッフや一般客を殺害するシーンは鳥肌が立った。
しかし、慣れ親しんだレザーフェイスは終盤に完成形となるため、若干ではあるが「これじゃない」感は拭えない。このままではもったいない気もする為、個人的にはこれで初めから作り直してくれないかと思っている次第だ。

Mina