劇場公開日 2019年1月18日

「【ミステリー×ヒューマンドラマを分かり易いエンタメ演出】」マスカレード・ホテル 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【ミステリー×ヒューマンドラマを分かり易いエンタメ演出】

2020年6月26日
PCから投稿

楽しい

・連続殺人事件の次の殺人がおこなれるであろうホテルで警察が張り込み、殺人事件を防ぐことを目的に、ホテル側の視点と刑事側の視点をドラマチックに描かれたミステリー×ヒューマンドラマ。

・東野圭吾さんの小説「マスカレード」シリーズの第1弾を原作としています。

・監督は、鈴木雅之さん。ドラマでは「古畑任三郎」や「ショムニ」「ロングバケーション」「HERO」などの監督であり、映画では「プリンセストヨトミ」「本能寺ホテル」のメガホンをとってらっしゃいます。

[物語]
・ホテルという多種多様な人々が訪れる空間で行われる警察捜査という設定は、全ての人が疑わしく見えて最後まで「誰が犯人なのか」と引き込まれてみることができました。

[演出]
・刑事がホテルマンとして成長していく姿や、フロントクロークが刑事の事情を理解し、協力していこうとする姿。それら登場人物がヒューマンドラマ的に一歩ずつ成長していく姿を「画」で言葉のように説明してくれる演出はとにかく分かり易かったです。人によっては好き嫌いが分かれるでしょうが、エンターテインメント映画としては、これくらいの分かり易さがあってよいと思いました。

・最終的に犯人と対峙できる理由、も言葉では一切説明しませんが「画」でしっかり魅せてくれます。この辺も見所の一つだと思いました。

[演技・配役]
・とにかくキャストが豪華。偏りのない豪華さが、観飽きない一つの要因になっているのではないでしょうか。

[全体]
・「全ては言わない。でも物語と画で魅せることで観客に理解させる」こんなスタンスの演出でした。文学的な映画では、観終わった後に観客自身が考えて結論を出さなければなりませんが、この作品はそこまでの不明点は出さずに、主人公たちの成長やミステリーの伏線を魅せてくれるので、分かり易いミステリーエンターテインメントになっています。その「見易さ」と犯人は誰か?!という「ミステリーとしての面白さ」が相まって、最後まで楽しく引き込まれる作品でした。ありがとうございました。

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3104arata