劇場公開日 2018年8月31日

「役者さんは、やり切っていて、素晴らしいのに」SUNNY 強い気持ち・強い愛 xmasrose3105さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0役者さんは、やり切っていて、素晴らしいのに

2020年2月11日
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広瀬すずさん、池田エライザさんだけでなく、芹香役の山本舞香さん、ウメ役の富田望生さん、そして別格にブリタニ役の小野花梨さん!天才と言っても過言ではないと思います。それくらい役を生き切っています。シン(大人)役のともさかさんも、かつてはモデル?タレント?可愛さウリだったのに年齢を重ねて、益々役者の実力を増している。あのか細い身体で凄みのある演技!この素晴らしい役者さん達のおかげで辛うじて、映画の体裁を保っている。辛口ですみません。
最後のお話からエンディングのむりくりなまとめというか...こんな強引な、わざとらしい終わり方になんでする⁈台無しの気分...ああそういえば作り話だった、そうでしたそうでしたと、あっという間にシラフに戻るような気持ちでした。映画を観る意味が全く無くなってしまう。
多分、この映画を作っている方が、そんなことあんまり考えてないのか?それとも観客より作る側の自我優先のせい?わかりません。映画人、アーティスト、ビジネスマンの違いを、私も悶々と考えてしまいました。
舞台であれば、こんなふうにめでたしめでたし、エンディングにみんな出てきて観客にご挨拶、みたいなことをするのもわかります。でも映画でやると、こんなに興醒めとは。料理に喩えて言うなら、せっかく最高の良い素材を使い、良いダシが出て、初めて食べる美味しい味に出来上がるその最後の仕上げに、カレー粉入れて「カレー入れとけば、間違いないから!」「多分これで大まかに、全体にわかる美味しい味になったでしょ、そこそこ外さないでしょ」そんな感じ。もったい無い。ほんとによくわからない。
でも、それくらい、映画を最後まで作りきるというのが、すごいエネルギーと難しさのある営みということかも。観ているだけなら何とでも言える。尊敬。

xmasrose3105