劇場公開日 2019年12月20日

  • 予告編を見る

「新シリーズ全体構想の不在が失敗の原因では?」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け みっくさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5新シリーズ全体構想の不在が失敗の原因では?

2020年1月11日
Androidアプリから投稿

A まず3部作の全体的なストーリーラインを決めておいて各作品を作ったわけではなく、各監督に任せた旨を何かで読んだ。
B エピソード7ー9の3部作&2つのスピンオフ(ローグワンとハンソロ)の計5作品のうち、9とハンソロは製作途中で監督の交代があった。

このAとBを前提に、本作についての感想。

本作とエピソード8の差(というか乖離)から、8を批判するコメントが多く見られるが、私はそれには賛成しない。
8の挑戦(「フォースの新たな機能」とか「フォースの民主化」とか「スノークの早すぎる死」とか)は、マンネリになりがちなシリーズ物において、リスクをとった挑戦であり、概ね成功だったと思う。なので、作品全体としてとても良く、シリーズ全体としても、トップ3に入る出来だと思う。(ダメなところは、「ハイパードライブ・カミカゼ」が強すぎなコトだけ)

なので、私の本作の違和感は、そうした8の前提をひっくり返し、「あれれ?前言ってたことと違うじゃん」という展開を見せる。

だが、そもそも、全体構想を決めず、各監督に任せる方針をとった制作陣のやり方がマズかったのではないだろうか。
8がマズければ、制作の早い段階(脚本の草稿とか)で、9やハンソロのように、監督(or脚本)を交代させれば良かった。
そうしなかったのは、いろんな理由があるとしても、結局「最高責任者である、製作者(キャスリーン・ケネディ)が承認した」ということになる。
そこを抜きにして、8のライアン・ジョンソンを責めるのは酷だと思う。彼は与えられた条件で最高の作品を作った、と思う。

こうした全体構想の不在は、「アベンジャーズ エンドゲーム」と見比べると如実に現れる。
「アベンジャーズ」では、過去10年、20本以上の作品から、細かな伏線を回収しつつ、最高のラストを見せた。それぞれの作品は個性的な監督によって作られていたにも関わらず。

どちらのシリーズもディズニー制作にも関わらず、この差が本作の不評の原因ではないだろうか?

エピソード1ー3がルーカスの「暴走」が不評の原因であるとすれば、
エピソード7ー9は制作陣の「迷走」が原因では。
この迷走は、今後のドラマシリーズでも繰り返されるのを危惧している。
(始まったばかりだが「マンダロリアン」のスタートは順調とは言えない様子)

みっく
舞人さんのコメント
2020年1月11日

難しいことは分からないけど
とりあえずゴミでいいかな。
こんな作品明日になったら忘れてるわ

舞人