恋のしずくのレビュー・感想・評価

観る人を優しく包み込み心に染みる作品。派手さは無いが終始スクリーンに釘付け。人間関係や恋愛関係にも透明感があり心が洗われた。主題歌「細雪」もぴったりの印象。
2018-206

小さくてコロコロしていて、本当に普通の女の子。しかし涼しげな目でふと見せる表情に惹かれます。

題材もストーリーも展開もキャストも程良い珠玉の作品です。折り重なる人間関係が深みと温かみに包まれるような感じがします。日本酒とワインが飲みたくなりました。酒蔵にも行ってみよう！
大杉漣さんの御冥福をお祈りします。
是非映画館で🎦

川栄李奈主演ということであれば観ないわけにはいかん。名古屋の上映初日に拝見した。

農大で学ぶ日本酒が苦手な詩織（川栄）は、ワイナリーでの研修を希望していたが、広島は西条の老舗酒造で研修することになった。そこでの酒造りや人々とのふれ合いを通して成長し、そして恋をした。

思ったとおり、このシンとした環境に置かれた川栄は無敵だった。何も邪魔するものがない。

映像美とともに作品そのものが持つピュアな感性も特筆すべきもの。これほどナチュラルに感動できる作品も珍しい。

「涙のしずく」が頬をつたった。

どなたかも書いていましたが、確かに内容としてはベタなストーリーです。日本酒嫌いな大学生が実習で行った酒蔵で日本酒に出会い、人々との出会いや日本酒造りを通じて、今までにない喜びを見出すという物語。なのに泣けます。
色々な視点から感情移入できる映画になっていて終わった時には目が腫れてました。親が亡くなってから親の愛情を知る、みたいな場面があって、そこで滝のように涙がでてきました。
心が洗われるようなとてもピュアな作品だと思います。

意外。結構切ない。周りの人、泣いてるし、実際俺も泣いた。なんじゃ、良い映画やん！も、途中まで。大杉漣さんの出番終了と共に、スーーーーっと退きます。後は、なるようになるであろう話の行く末を見届けるだけですが、一旦ツボにはハマってるから、満足度はそこそこでした。

死に行く人の生への未練や執着に報いる事が、「命を紡ぐ」事であり「伝統を守る」事に繋がる。良い話だと思う。180年続いた酒蔵にワイン女子を派遣しますが、ワインにも歴史はあるんだけどね、ってのと、矢張り和歌でも引用しなきゃ駄目か、ってのが引っかかるトコロ。

広島県人としては、突っ込みポイント多過ぎて楽しかった！橋づくしの移動順と方向、距離感、メチャクチャです。告白場所の観音M公園、亀山神社から遠すぎ。原爆公園ー観音ー宇品線、、、半日じゃ歩けないって！しおりさん、西条に行く人は呉線広行きには乗りません。間違えちゃったんだね。ドンマイ！西条の街からは海は見えません。2両編成の黄色い車輌は、広以東ですし、ホームから見える白塗りの壁は竹原と三原の間ですね。西条、遠いね。などなど。広島県人は、自社製品買う精神で見るべき映画だよ！

でもね、美咲さん、それ、こっちのセリフ。
「あなたこそ、なんでそっち〜〜〜？？？」

伝統・愛・継承・恋愛いろいろなものが積み込まれた映画です。😢もポロリ出てしまいました。本年度今のところ個人的には、一番の心にしみる映画です。いろんな世代の方に見てほしい、作品です。主演の川栄さん演技だいぶ上手になってきましたね。✨そして、最後の作品となってしまった大杉漣さん、重要な役どころで存在感抜群でした。

待望の川栄李奈さん主演・名優大杉漣さんの遺作を、試写会にご当選して頂き、鑑賞してまいりました。存在感の有る脇役で演技に定評のあった川栄さんが主演だったので大変楽しみにしていた事、私も大好きな【日本酒】がテーマの作品なのですっと作品に入り込めました。物でも物事でもなんでも食わず嫌いは勿体ないと思った第一印象。日本酒嫌いのワインソムリエを目指す詩織が日本酒に魅かれていく様や、乃神酒造の蔵元・蔵元の息子の完爾・おやっさん・美咲さん等々との交流を通じての心境の変化、日本酒と和食以外とのマリアージュ・西条という町の風光明媚、見所満載でした。もやっとした場面も少なからず有りましたが、日本酒への愛が益々膨らみました。

真面目で誠実な、まさに日本酒のように澄み渡る透明度の高い映画でした（笑）

日本酒を愛する人には是非観てほしい映画。
スクリーンから、日本酒の甘い香りが漂ってきそうでした。

正直もう少しコメディタッチな映画かと思っていましたが、とにかく一途で誠実な作品でした。
まるで、初恋の人に出会ったかのような、日本酒との運命の出会いを感じられる映画でした。

ワインソムリエの道を進むはずの大学生の詩織が、貧乏くじを引かされて日本酒の酒蔵に実習に行くという話。
日本酒で泥酔した女の子が、酒蔵で酒造りという、無理難題な道を突き進むという始まります…。
酒蔵の亭主が心臓病を患っている中、その息子は反抗的な態度…。
大変な環境の中に放り込まれた彼女が可愛そうでしたが、亭主の死によってバラバラだった仲間や家族が一致団結していきます。

日本酒の奥深い味わいが、映像だけで感じられるのだろうかと、不安な気持ちがありましたが、役者の方々の表情や言葉一つ一つからお酒の美味しさがきちんと表現されていて感動しました。
また、お酒が注がれる音の響きも、美味しさを感じられる要素の一つ。
思わず、生唾がこみ上げてきそうな素敵な音色に、沢山の名酒が飲みたくなりました（笑）

今回川栄さんの初主演というところにも注目しました。
彼女のの白い肌と日本酒の透明な色が、ピッタリとマッチしていてとても良かったです！
お酒を美味しそうに飲む姿は意外性を感じましたが、彼女の可愛い雰囲気はそのままだったので、とても楽しく鑑賞できました。
川栄さんの、今後の作品振り幅の広さに期待です！

また、先日お亡くなりになった大杉漣さんも登場していたことにびっくりしました。
酒蔵の社長としての貫禄は抜群で、大杉漣さんが飲んでいるだけで日本酒の味や深みが感じられそうでした。
彼なしでは、この映画は完成しなかったのではないかと思います。
ありがとうございました。

最後に…、映画の中には広島の町並みと酒蔵の雰囲気がとても良い、これぞ日本の風景といったシーンが満載。
酒蔵だけでなく、広島の名所も観光もしているかのようでした。
お酒だけでなく、広島の良さを体感できた作品に感謝です(o^^o)

試写会を主催してくださったFilmarks さん、ありがとうございました(^^)

『恋のしずく』試写会にて。

川栄李奈さん初主演、大杉漣さんの遺作となった作品。
日本酒が苦手で、ワインの勉強をしているリケジョが大学の実習で酒蔵に行くことになり、綺麗な景色にふれ、酒蔵での酒造工程を学び、広島の人々とのふれあいを通じて自分の夢や道を考えていく！
わりとベタなストーリーだけど、なかなか面白かった😊

今回の試写会は本編前に担当さんから
*大杉漣さんの遺作であること
*撮影時はとても綺麗な景色ですが、現在は先日の台風で被災され監督一同泥かき等ボランティアに参加されたこと
*本編で出てくるお酒は広島のアンテナショップで本当に販売されていること
など、たくさんお話をしていただきました。
そして、少しでもお酒に興味をもって頂けたら～とマスコミ用パンフレットを配ってくれたりと作品への熱意が伝わるプレゼンに座布団1枚です🙏

酒造りから日本酒の楽しみ方、第何次？地酒ブームといわれながらも小規模酒蔵の厳しい現状等、西条酒造組合が協力しているだけあってしっかり描かれている。

西日本各地を襲った平成30年7月豪雨災害によって、ロケ地となった柄酒造も被災し今年の酒造りは断念せざるを得ないとの事。
東広島市安芸津町をはじめ被災地の復旧はまだ完全とはいいがたく、この映画が復興に一助になれば。という宣伝担当者からの一言にハッとさせられれた。

広島県内の酒蔵全部の酒を映すことも出来ず公平性の観点からかラベルを映さない、という決定は理解出来るが、杜氏の部屋？に田酒と風の森が映り込んでいるのはいいの？
小市慢太郎の杜氏もハマってるし、亡くなった大杉漣が亡くなるもんやから泣きそうになる。
中村優一は若い桝太一みたい。
葬式の酔っ払い具合といい味のある神主さんやなぁと思ったら、丹古母鬼馬二だったのね！
川栄李奈は肝心のラストシーン以外は終始可愛い。
二百石は一升瓶２万本分。
三島由紀夫　橋づくし
限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり
源氏物語　桐壺の一首