劇場公開日 2018年1月26日

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「暴力」デトロイト Maryさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0暴力

2018年2月9日
iPhoneアプリから投稿

暴力は駄目、差別は絶対駄目。
でも差別という言葉が存在する限り差別はなくならない気がする。差別をしない人間なんていないと思うし。自分がしていないと思っていても。
自覚があってもなくても、その心の中の差別を表に出したり蔑む気持ちを暴力に変えたり、そういうのをやめなきゃ。我慢くらい誰にだってできる、人間なんだから。
人間であることを自覚しなくなって、こころの戸締りを忘れた時に暴言や暴力が飛び出してしまう。
この映画の中で語られるデトロイトの暴動が起きた時、彼らのこころの扉は完全に壊れてた。
映画は出来事を伝えるのに最も適したメディアかも知れない。
観たあとはこのことを考える訳でもなく、じわじわ涙が出てきた。考えてなくても考えていたみたい。傷口から血が出るみたいに、何もしなくても涙が出てきた。とてもこわかった。

Mary