劇場公開日 2018年1月26日

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「弱い犬ほど吠える」デトロイト むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5弱い犬ほど吠える

2018年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

4年くらい前に上映されていた「フルートベール駅で」でも目の当りにしたが、昔も今も警官が黒人を締め付ける構図は大きくは変らない。
そんな衝撃的な時間の中に投げ込まれる中盤からの展開は、息苦しさを感じつつも目を背けられずに見入ってしまった。
人種差別が酷いのはよくわかっている。でもどうにもならないのもアメリカのサガとしてわかっているからやるせない。(あんな大統領が選ばれるんだから)
平和な日本に暮らしてこの物語のどこに共感を得れば良いのかわからない、辛さと後味の悪さに包まれる重い作品でした。
キャスリン・ビグロー監督のいつもながらの問題提起は素晴らしいけど、やはり結論は見た人任せ。出してはくれないんですよね。

むっしゅ