劇場公開日 2018年1月26日

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「尋問中の緊迫感、その臨場感」デトロイト AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0尋問中の緊迫感、その臨場感

2018年1月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

実際にあった出来事を映画化。
しかしその内容は映画なので、どうしても脚色が入るということを理解して鑑賞しなければいけない。
裁判の結果と同様に真実は藪の中。いくら取材したと言ってもね。
しかしながら、なんと言ってもホテルでの尋問シーンは正にそこにいるかのような臨場感、そしていつになったら解放されるのかという緊迫感を持って鑑賞。
どうしても若者達に感情移入してしまいましたが、それは警官を演じるポール・ホールターさんの眉毛のお陰。とにかく何から何まで憎たらしい。「え?」「マジ?」と心の中で叫び、実際には小声でつぶやき鑑賞しました。後半の裁判のシーンは当時の差別が如何に厳かったかを描きたかったのだろうが、いかんせん長い。映画であれば、もう少し簡潔に描いて欲しかったかな。
キャサリン・ビグローの意志がちょっと強くて…。
事実を基にしたフィクションとして描いて欲しかったな。こういう描き方をすると監督の前作であるドキュメント、カルテル・ランドも恣意、忖度が入っていたのではと、予断してしまいます。
但し、最後の歌声にはグッときました。

AKIRA