劇場公開日 2018年1月26日

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「1967年デトロイト暴動、アルジェモーテル事件を再現」デトロイト eさんの映画レビュー(感想・評価)

4.51967年デトロイト暴動、アルジェモーテル事件を再現

2018年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

知的

ジョンボイエガのセリフ
I need you to survive the night.
が切実。
黒人奴隷が南部から北部へ移動する歴史から始まり、
1967年7月に起きた4日間の大規模暴動のさなかに起きた一夜の事件「アルジェモーテル事件」とその後の裁判の結果までを追う2時間20分。
ジョンボイエガやアンソニーマッキーは脇役の一人であり、主演は歌が上手いラリー役のアルジー・スミス。
しかし何といってもいじめっこ顔のウィル・ポールター、汗かいて髪の毛がぺったりしているのが小物感を演出しているベン・オトゥールのレイシストの警官がぴったり過ぎて怖い。もう一人の空気が読めなかった警官もいかにもぼんくらっぽいし、とにかく皆わかりやすい顔したキャスティング。
とはいえ見て見ぬふり、傍観者であることは罪を犯していないことにはならない。むしろ罪深いのかもしれないと思わせる作りでもあるのでよっぽどの善人でない限り観てよかった!という気持ちにはならないはず。
事件にあった人がまだ生きていること、The Dramaticsがその後全米デビューしてヒット曲も生み出していることに驚き。
50年前は決して大昔の出来事ではないと再認識させられる。

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