「これは……超傑作」3D彼女　リアルガール　Scottさんの映画レビュー（感想・評価）

佐野勇斗、中条あやみ、恒松祐里、清水尋也とこれから大ブレークする若手俳優を集めてるから、面白いのは間違いないと思ってたんだよね。

そしたら話もしっかりしてた。前半は、気持ちが通じ合うまでをやるんだけど、違うカーストに属してるから先入観が邪魔すんの。しかもコミュ障だから、誤解が重なってすれ違うんだよね。しかも、そんなときに恋のライバルも登場！　話の作りがうまい。「こんなんどうしたらいいんだ！」ってとこから、キャラクターを活かして少しずつ解決。

「彼女のもとへ走れ！」ってところで、色んな告白が入って、そこが工夫があって面白くてうまい。

「ようやく気持ちも通じ合って良かったなあ」というところからの鬱までいかないけど暗めの展開。「長いよ」と思ったけど、じわじわ効いてきて、ラストの一言でまんまと泣かされた。うまいよ。

コミカルなシーンも多くて、下手な役者がやったら滑りそうだけど、みんな実力派だからね。きちんとやり切って面白い。

お客さんの入りがそんなに良くなくてもったいなかった。少女漫画原作だから、客層を選んでしまいそうだけど、万人が楽しめるしっかりした作りだから、色んな人が観るといいな。