劇場公開日 2018年9月7日

「騙し騙されのシーソーゲームの緊張感がたまらない」累 かさね ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0騙し騙されのシーソーゲームの緊張感がたまらない

2018年9月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

原作未読。醜く生まれた上に顔に裂傷痕も持つ累(かさね)が、スター女優だった母親から貰った魔法の口紅を使って、演劇スターの座に上り詰める様を描くサスペンスフィクション。この口紅を塗ってキスをすると相手と顔と声が半日間入れ替わることが出来ると言う設定。最初は自分が累を利用する積りだった美貌の新進演劇女優・丹沢ニナだが、彼女と何度か入れ替わりを行っているうちに、二人のゲームの攻守に変化が... 芳根京子(累)と土屋太鳳(丹沢)のダブル主演で、二人の顔が入れ替わる場面の演出がとても上手く効果的でした。また土屋太鳳は、これまでの学園ものなどで見せてくれていた少女・乙女役から一皮剥けた大人の演技で観る者を魅了してくれました。序盤から終盤にかけてとても緊張感のある作品で楽しめましたが、最後の大団円が今一つ分かりにくかったように私には感じました。ひょっとしてこれは続編の布石?

ホワイトベア