劇場公開日 2018年3月21日

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「意外と感慨深い。超変化球で築かれていく、兄弟の絆。」ボス・ベイビー 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0意外と感慨深い。超変化球で築かれていく、兄弟の絆。

2018年5月23日
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笑える

泣ける

楽しい

【賛否両論チェック】
賛:中身はオッサンの赤ちゃんと弱虫な少年との交流を通して、次第に2人が兄弟以上の絆を育んでいく様に、思わず感動させられる。老若男女問わずに楽しめる内容なので、情操教育にもうってつけ。
否:作品特有の超ご都合主義な展開は、もはやご愛嬌。ほんの少しだけ、小さい子には怖そうなシーンもあり。

  設定そのものは突拍子もない訳なんですが、それでも不思議と物語に入っていけるのは、ベイビーを始めとする個性豊かなキャラクター達のなせる技。庭での大追跡シーン等々、観ていてクスッと笑ってしまう場面がてんこもりなのもステキですね(笑)。
 突如やって来た怪しすぎるベイビーに翻弄され、始めはお互いに犬猿の仲だった少年・ティム。そんな彼が、やむを得ずベイビーと行動を共にしていくうちに、次第に本当の兄弟のような絆が芽生えていく姿は、分かっていても観ていて感動してしまいます。パニックになったティムに対して、ベイビーが
「出来るかどうか、決めるのは自分だ!!」
と叫ぶシーンは、思わずグッときました。
 展開はかなり強引すぎますが、そんなことはこの際気にせず、家族そろって沢山笑って泣きたい、そんな作品です。

映画コーディネーター・門倉カド