リバーズ・エッジのレビュー・感想・評価
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インタビューの必要性
それぞれの「これ」と言える答えが全て曖昧な感じで、インタビューの映像を入れ込む必要性がわからなかった。
個々に抱えるものが歪んだ形で吐き出される。
背中合わせの暴力と殺意。
二階堂ふみが脱ぐのはこの作品ではないと思った。
最近の行定作品はどこかフワッとした感じが多く個人的にイマイチです。
心に刺さる作品
どのシーンも印象的で心を打たれた。
山田くんが強い人だと思った。どんな悲劇もかき消すように微笑んだ最後のシーンは良かった。その言葉に本心がなくて嘘しかなかったとしても強く、まっすぐ前を見ていると思った。
ハルナも大人になった二階堂ふみにしかできないと思った。
1人1人なにかを抱えてでもなにも持ってない孤独を感じられた。それでも生きていく若者たちを描いた作品。とてもよかったです。
登場人物がとにかく濃ゆい
過激なので退屈なく見れるが、出ている人物それぞれが濃すぎて、映画の主張がはっきりしない。
ただ役者の演技がみんな良かった。良かったというより、身体張りすぎ。
個人的に印象に残ったのが山田君。
主人公が同性愛者の山田君に、軽い気持ちで同性愛者の行為について聴くデリカシーのなさ。こういうことは日常にありふれていると思う。
うん、確かに失礼だな。と。
みんなそれぞれの悩みを抱えて生きている。
純粋な甘酸っぱい高校生のお話ではなく、泥臭くて辛辣な高校生??そこを楽しんでもらう映画。
意味のある3.5
原作未読。
個人的な感想ですが…
意味のある3.5でした。
5.0でも翌日には忘れてしまう映画もありますが、この映画はきっと「ずっと忘れない3.5」。
5.0じゃない。でも1.0じゃない。
お腹の深いところにずっと存在し続けるような映画。ですので3.5と致しました。
ちょうど主人公達の年代(90年代でしょうか)と同年代だった為に刺さったことも多いかも知れません。
同性愛は今よりももっとずっとタブーだった。
援助交際(男性相手に傷だらけの体で売春する吉沢亮さんの姿には思わず顔をしかめた。←彼が傷ついていないように見えることに傷ついてしまう)、ドラッグ、過食嘔吐、いじめ、家庭不和…
「ああ、いつのまにか縁のない大人になってしまったが確かにあった、そこにあった」
という出来事たち。
二階堂ふみさん、吉沢亮さん始め、若い役者陣が本作品を演じ切ったことに拍手を送りたい。
ギリギリの精神状態を綱渡りするような、ひたすらにヒリヒリ、ヒリヒリとした感覚。
二階堂ふみさん、吉沢亮さんはもちろん、とにかく脱ぐ。
脱ぐというとそればかりがクローズアップされてしまいがちですが、彼らが演じるキャラクター達は、裸になっていながら、心の鎧は全く脱ぐことはない。
それが痛々しく、悲しく、若く、醜く、美しく、愛おしい。
セックスしているのに、愛していない。
殴りながら、愛している。
笑いながら、泣いている。
そんなアンバランスな心の動きが、実力ある役者陣によって表現されていました。
個人的に森川葵さんを最近見かけることが多いのですが、毎回毎回別人のようで凄い。
最後の笑顔は切なかった。
あのインタビューは、誰が撮影していたのだろう?
「明日、君がいない」を思い出す。
暴力描写や性描写がある為、苦手な方はご注意を。
「かつて傷ついた子供だった大人が観る青春映画」
でした。カップルも多かったのですが、個人的には一人でどっぷり浸りたい映画。
この作品撮りながらゴチは辛いわな・・・
auマンデー本日この作品900円
コレにそこまで、体当たりせなアカンかったのか!?
そりゃゴチも自ら降りるのも納得ですが、観客3人(;o;)
二階堂ふみちゃん・・・脱ぎ損ちゃうか!?
感想は、暗く重く睡魔がzzz
これ以上書くことナイっすf^_^;
☆2.2
好きな女の子に連絡を取る時、父親が電話を取らないようにと願いながら...
好きな女の子に連絡を取る時、父親が電話を取らないようにと願いながら固定電話をプッシュしていた時代の、その時代に描かれた、その時代のストーリーだ。
携帯電話やSNSが普及してなくたって、わけの分からないものに価値を見出したり、前後の判断なく突っ走ったり、孤独だったり、人を想って切なかったり、嘘をついたり、嘘をつかれたり、羨ましがったり、誤解したり、恨んだり、恨まれたり、殴ったり、殴られたり、何も今と変わらない。
好むと好まざるとにかかわらず、周辺はめまぐるしく変わり、取り残されたように感じながら、自分自身も次第に変化し、ちょっとずつ今に至った。汚れた河が再生の海へ注がれるように。皆が通過する、そういうジェネレーションへのオマージュだ。
やはり実写化であのマンガの空気感は出すのが難しい…たぶんアニメ化も...
やはり実写化であのマンガの空気感は出すのが難しい…たぶんアニメ化もなかなか難しいだろうな。
けどキャスティングはみんなとてもあってるのでそこは見所だった。
1990年代半ばの空気
何と言っても、二階堂ふみの、綺麗な乳房と美しい乳首に脱帽。
あの演技派に、脱ぐのを求めることに驚き。
高校生たちの、孤独と虚しさと乱れた性は、1990年代~一つの時代でした。今改めて行定勲監督がフィルムにした意味を肌で感じました。
むしろ、40代~60代にとっての「時代劇」といえるかもしれません。
今の20~30代にすると、「中途半端に古くてダサい」「非現実的」と感じるかも。
で、個人的なツボは、主題歌。
私は、小沢健二のうたに全然思い入れないんだけど、彼の歌の空気が80~90年代の青春を思い起こさせるんですよ。
新曲なのに、懐かしくて泣けました。
ラストの雰囲気は好き
すみません、先に二つ言い訳をします。
まず一つ、原作は未読です。なので、原作も含めたこの作品の世界を、しっかりとは理解できていないと思います。
それからもう一つ、私は93年頃、17才だったはずですが、当時は今ほどネット社会では無く、外の世界をあまり知りません。
なので、リアルタイムで生きていたはずなのに、時代錯誤しているかもしれません。
ご了承下さい。
この映画、あまりしっくり来ない感じでの鑑賞になってしまいました。
その要因は、インタビューに違和感を覚えたからだと思います。
当時はギリギリ、まだ大人が怖い世代だった気がします。
なので、大人のインタビューに対して、高校生がタメ口で答えているのに違和感が・・・。それも、全員。
些細な事なんですが、気になってしまって。
それが気になると、しゃべり方や受け答えまでもが幼く見えてしまって、設定の年齢よりも幼稚に感じてしまいました。
こう感じてしまうと、十代後半特有の多感なのに何かぼやけてモヤモヤする感じを表現している作品だと思うのですが、人物像がしっくり来ない印象を持ってしまいました。
それでも、終盤の二階堂さん演じるハルナと吉沢さん演じる山田の二人の表情は、それまでの違和感を打ち消してくれました。
この部分だけでも、観た価値があった気がします。
あと、工場の夜景は綺麗でした。当時は光化学スモッグなどで、工場が綺麗な物と言う概念は無かったですが、良かったと思います。
ざまあみろ
ステレオタイプに苦境を生きる高校生たち。ここまでのことに直面したことはないけれど、6人が存在しているあの狭い世界、この世界しか知らなくて、ここでなんとかするしかなくて、ここだけでジタバタともがいている様は"感じる"ものがありました。
取り作って生きてきた昼間の6人と感情がむき出しになる夜の6人、それをある意味客観的に伝えていたのがインタビューのシーンなのかなと思えます。
キャストのみなさんのナチュラルで真剣な演技に圧倒されました。
SUMIREさんの食事中の目や話している時のどこか虚ろで意識が飛んでいるような空気感で、こずえに引き込まれました。森川葵さん演じるカンナの無垢な可愛さと山田くんへの強すぎる愛が怖かったです。インタビューの時の幸せそうな様子が辛かった、、、吉沢亮さん演じる山田くんの、表情を変えず、淡々と毎日を生きる、というより、こなしている様子も良かったです。そして二階堂ふみさん演じる若草さん。あの中で一番まともで一番何も関係ない女の子。最後のインタビューで、「寂しくない、と思う」と話した後に見せた涙はさすがすぎる演技でした。でもとうとう脱いじゃったなあ。そんなこと気にさせない作りでしたが!
お姉ちゃん怖かった、、
今の時代からみて、非現実的な かんじに思えるけどなんだかすっごくリ...
今の時代からみて、非現実的な
かんじに思えるけどなんだかすっごくリアルで
変わってる人に見えるけど人間らしくて、、
胸が苦しくなるシーンがたくさんありました。
☆☆☆ 生と死、そして 食と性 ファーストシーンで二階堂ふみがイン...
☆☆☆
生と死、そして 食と性
ファーストシーンで二階堂ふみがインタビューを受けている。手に取る熊のぬいぐるみには何だか燃えた様な跡が有り。「ああ!これは何か事件が起こった後にインタビューを受けているのだなあ〜!」と思った。
次にインタビューを受けるいじめっ子男子を見ていて或る作品を思い出した。
『明日、君がいない』
嗚呼そうか! 主要な6人の中で、最後までインタビューを受けない子がひょっとして死ぬのか?…と。
しかし…。
インタビュー受けてるし(-.-;)y-~~~
何でインタビューを受けているのか、今ひとつ理解出来なかったんですけど(゚o゚;;
まあ、どうみても途中からこの子が死ぬんだろうなあ〜ってのは、どうみても明白なんですけどね。
ところで二階堂ふみ嬢。何もこんな作品で脱がんでも…。
『セトウッミ』描写…要る?
原作は未読ですが、1993年ですか(´・_・`)
原作通りなのかなあ〜?
2018年2月16日 イオンシネマ板橋/スクリーン3
原作を見た後鑑賞したけど、 なんか焦点があってなかったというか、、...
原作を見た後鑑賞したけど、
なんか焦点があってなかったというか、、
若草さんは自分の意思がないような演技をしてたけど、山田くんのいじめを止めるのは凄い傲慢で矛盾しすぎだろってなった
漫画もそういうストーリーになってたけど、違和感なかったからなんかやっぱりちがうなってなった
あとインタビューいらないと思ったつまらなかった原作をみてるわたしとしては。
すっごく期待してたからちょっとショックだったかな、、
やっぱりヒミズを超えられる作品ってなかなかないよ
もう少しクールでもよかったような
本当は星2.5な気持ちで全編観てたけど、原作の巧みなキャラクターやストーリーテリングに敬意を払って。
80年代ではなく90年代のあの感覚は、このような熱演で表現されるとちょっと違う気がするんだよな。
時代感は出ても出なくてもどちらでもいいけど、まあ出てない、よね。出てなくてもいいのは映画は常に現代にどうフィットするかだから出てなくてもいいとは思うけど、なんか中途半端な感じだった。
この感覚、もっと若手の監督で、もっとインディペンデントなつくりでやったらうまくいったような気がする。
(´-`).。oOこんな世界があったのかな
93年が舞台背景の様ですが、その時小生は社会人3年目。
この映画に出てきたもの達とは真逆な方向に行かざるを得ない立場にあり、少し憧れてしまった。
自分に無いものに憧れて映画でそれを見る。面白かったです。
二階堂ふみの演技もいいのですが、ボディが綺麗でした。正直映画の印象よりそこに目がいってしまいました。
現代の若者を切り取ってはいるが
現代の若者の即物的な諸相(退廃的というよりも動物的で、旧来型の人間性には収まらないもの)をつなぎ合わせているだけだ。前衛的な映画を撮りたかった監督の自慰行為にも見える。そうしたものにスポットを当てて面白がっているのは旧世代のオッサンであって、当の若者にそれほどの値打ちがあるとは思えない。
宝物
原作未読
そうはみえないけれどw高校生達が少し変わった自己主張をしているだけで、偏愛も強欲も無関心も狂気も何もかも足りず、ちょっと自我が強いのか、我が儘なのか、自分勝手なのかという感じ。
インタビューは、ストーリーの中で上手いこと表現仕切れないから補足しているだけだよね?
もっと個性が極端な方が良かったんじゃないかな。
個々の興味次第に
この作品を映像化してくれた行定監督、スタッフの勇気に感謝です。
冒頭シーンの描写(たぶんニューミュージックマガジン)からすぐに20世紀末という懐かしい時代を思い出しました。
それまでの80年代的なものに終止符を打ち、90年代の始まりを告げる象徴が93年のリバースエッジだとNHKのサブカル講座で言っていましたが私もその通りだと思います。
四半世紀経った「今」から見た1993年の空回りと暴走
岡崎京子の作品はあまり共感出来ない登場人物が多くて、一度くらいペラペラと読んだ程度の知識だけど、映画『リバース・エッジ』は原作をそのまま映像化したような作品だった。そのまま映像化して観客の大半に伝わるようになるまで四半世紀かかったことが作品の先駆性とテーマの普遍性を物語っているんだけど、逆にキャラクターの造形や行動が時代錯誤な部分も出てきたのが皮肉というか。
それを補うかのように、画角を終始スタンダードサイズにして、ビデオテープの映像のように加工し、ファッションも当時に則るなど、徹底して原作の舞台である1993年を再現(背景のタワマンは消せなかったのが惜しかったが)。表面上は楽しそうにしていても、空虚を抱え、誰とも心を通わせられないまますれ違い続け、暴力、ドラッグ、セックスへと空回りする青春の物語は、当時、登場人物たちと同じ年くらいだった僕には、何となくあの頃の社会全体が抱えていた焦燥感や切迫感が蘇って来たのだけれど、割りに合わなすぎる暴走の姿は、今の若い子たちにはどう伝わるのかがちょっとよくわからなかった。
ボコボコに殴って裸に剥いてロッカーに閉じ込めたり、校内で喫煙したり、キメセクしたり、校内でもセックスしたり、ベランダからタバコポイ捨てしたり、ああ93年治安悪ぃなぁーって、時代錯誤に思えて、何となく冷めた目になる瞬間も多くて。
エンドロールで小沢健二の「アルペジオ」がかかるのは、まさにピークにいながら空虚さを抱えていた彼の心情を歌っていて秀逸だったんだけど、エンドロールが残り1分くらい残ってるところで楽曲が終わってしまい、このまま無音で終わるのかなと思っていたら、おもむろにインストバージョンが流れ出し、CD垂れ流しみたいで笑ってしまった。曲がもう少し長ければ、出来ないならエンドロールの速度をもう少し早くすれば余韻も良かったのにな、と思った。
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