リバーズ・エッジのレビュー・感想・評価
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期待以上
二階堂ふみの演技はもちろんよかったが
吉沢亮の演技もよかった。この作品で初めて演技を見たがこんないい演技ができる人だと思って無かった。
もちろん他の役者さんも期待以上でした。
みんな体張ってて作品への想いが伝わった。
90年代のあの何かはやはり難しい
原作に対して忠実にあろうとすると
マンガでは描かなくていいものがフレームインするだけに
純粋さのようなものが薄れ、
思い出補正も甚だしいのだろうけど
安さを感じるときがあった。
描かなくていいものは
シークエンスでのカットにも及び、
たとえば河原の宝物、
たとえばルミちんの惨状など
直前まで描けばそれで充分だろうに。
90年代前半の世紀末に向かう
オウムやエヴァに向かう切迫感のような
刹那的なツァイトガイスト的な何かが描かれていたかというとなかなか難しいものがあり、
20年経って映像化することの罪深さを感じた。
考証は頑張っていたと思うけど。
というのは年寄りの妄言。
役者はよかった。
劇伴が安かった。
観てよかったか否かと言えば
観てよかった。
デート向きとかではないけど。
行き過ぎな高校生の群像劇に見えて、開けてみると、身近でナイーブな登...
行き過ぎな高校生の群像劇に見えて、開けてみると、身近でナイーブな登場人物達。
当時、この世界観がセンセーショナルだったのかも覚えてないが、ブランドに身を包み、無関心を装い、無気力な様子で話す様がかっこいい、という風潮があったのだけは覚えている。
群像劇の閉鎖的な世界観に浸るためには、その時代背景を知る事が重要な気がするが、この作品はあの時代を知ってる人々が懐かしむだけなんだろうか?それとも知らない世代が何かを感じ取ることができたのだろうか?
開いた本の、あの同じ空気は表せないのだから、いっそのこと大胆に演出しちゃえば面白かったんじゃないかと思う。
当時からのファンですが。
「リバーズエッジ」の漫画が最初のカバーの時から、岡崎京子が事故に遭う前からのファンだし、同時にオザケンにもハマりまくったという人間なのですが…。
今回の映画は「うーん…」でしたね。いや、原作もイヤーな話なんですけども。それをそのまま映像化してくれるだけで良かったと思うのだけれども。
1.画面を4:3にしたのは、90年代を表現するのにいいとは思う。でも最初から最後まで…というのだと、単なるテレビサイズみたく思えてしまう。
2.インタビュー形式の部分
岡崎京子の「チワワちゃん」を彷彿とさせる感じで表現としてはアリだと思う。でも、あのインタビューの趣旨がよくわからない。いつの時間軸で、何のために誰が撮ったものなのか?
田島カンナのインタビューがあるなら、若草ハルナのインタビューは、ぬいぐるみが燃えてたらダメだろう。
3.カット割り
岡崎京子の漫画の雰囲気って、静かで淡々としたイメージなんだけれど、カット割りが早すぎるし動きすぎる。
街を流れる工場排水で濁った大きな川。セイタカアワダチソウが茂る河原。今、漫画版を見返したわけではないけど見開きでシーン…と見せるイメージ。
今回の、映像は綺麗だけど、パンダウンとか短いポンポンとしたカット割とかで、状況を感じるというよりも説明された感じがしてしまう。
それでいいのか?と思う。
4.配役、演出など
森川葵はミスキャストだと思うなー。申し訳ないが、食べるたびに吐いてる体型には見えない。年齢的に高校生は厳しいかもしれないが水原希子くらいの細さは必要。少なくともそういう役だ。
特に彼女が食べ物を汚く食べるシーンは、質の悪い再現ドラマのようで単に不快だった。
「牛乳」でつなぐ部分は演出としては良かったかと。
ラスト近くのウィリアムギブソン、2人同時に発声すると、うるさく感じる。
二階堂ふみと吉沢亮が、パート分けた方が静かに刺さったのではないか?
5.歌
アルペジオは単体で聞くとスゴい歌だと思う。一部、深読みの人々の分析で「なるほどー」と思ったのだけれど小沢健二と岡崎京子の90年代が丁寧に丹念に込められている。(え、そこは言わない約束では?とも思う)
この歌が2018年の岡崎京子に捧げる歌として存在する分には大歓迎。二階堂、吉沢のつぶやきも沁みる。
ただ、この映画の最後に流れた時に流れるとついていけない。リバーズエッジの世界観なのに、作者の話になってしまう。
この曲を最後にかけるのであれば、それなりの解釈変更を行い、ラストをなんらかする必要があったのではないか?
→まぁ、公開時の小沢のコメントを見ると映画のラッシュを見た上で書き下ろしたということなのでそれは実質不可能なことだとは思うが。
以上、そんなことを考えつつ、2010年代も後半になって岡崎x小沢に(搾取されつつ)あーだこーだ言えるのは嬉しいことだと思う。5月は武道館だし。
二階堂ふみだけは完璧でした。
役者さん達、高校生役は無理があり過ぎるでしょう。 インタビューも意...
役者さん達、高校生役は無理があり過ぎるでしょう。
インタビューも意味不明。
二階堂ふみの初ヌードもあまり綺麗に見えず。。
つまらない邦画の典型のような映画でした。
クッソつまらん意味不明
青春映画でも恋愛映画でもなくもはや出来の悪いAV。R15?R18じゃなきゃおかしいでしょ。内容汚すぎ、でも唯一良かったのは二階堂ふみのヌード見れること。
高校が舞台なのに、暴力、ドラック、セックス、煙草、話題がヤバイ 二...
高校が舞台なのに、暴力、ドラック、セックス、煙草、話題がヤバイ
二階堂ふみ体当たりの演技なのに、この映画の出来は残念
特にインタビューシーンが、作品を邪魔してしまった
若手の役者達を集めて、頑張ろうとしたのはわかるが、脚本の不味さが目立ってしまった
感じること
何だか、ブルース・リーの台詞みたいだが、90年代サブカルのバイブル的漫画が原作の作品である。自分も正にこのバブル世代の人間だが、今作品は未読、いや、読み始めて岡崎杏子の絵柄が身体に合わず、何となくオシャレ雑誌のタッチの匂いに読む気が失せた記憶がある。今回、主演の二階堂ふみがプロデュース的立ち回りで関わったということである。あの時代のナニかを知りたいと感じたのかも知れない。以前観た『密のあわれ』の方が、脱ぐべきだと思ったのだが、今回そんな力の入れよう故、裸体を披露したのだが、これの方が痛々しくて、マグロで、女優としてのファーストヌードとしては余り美味しく無いんだと思うのだが・・・女優魂に火がついたのだろうか?
作品自体のストーリーは原作に忠実らしい。ただ、ネットでも散見されるあの、所々差し込まれるインタビュー型式の心のモノローグ的吐露は、非常に不可解で物語をブツブツ切ってしまう変な演出である。もっと表現方法があったのでは?と思ってしまう。それ以外は、結局、作品を評価するイコール原作を評価するになってしまうので、漫画そのものの雰囲気や特徴に依るところを好きか嫌いかに二分してしまうことになる。決して嫌いじゃないのだが、でも細かいところでの詰めの甘さみたいなものに一寸興ざめしてしまうのを感じる。例えば、イジメにしても、殴る方だって拳は痛い筈。それにイジメの最終着地は金の恐喝だ。でもそれは本作では起こらない。まぁ、そこまで追込まないところが作風なのだといえばそうだが・・・
映画の画角が所謂スタンダード画と呼ばれていて、昔のアナログテレビの画角なのもこの作品の時代を表現したとのことだが、これもそんなに寄り添うのが必要なのだろうか?オザケン主題歌も含めて、今作品こそ、もっと今風にアレンジしても良かったのではと感じる。
わあ、モンキーズのHEAD
高校生のころから何度も原作を読んでいたので、映画には期待していなかったが、案外に良かった。セリフはほぼ原作通り。ほとんどのセリフを覚えている自分にちょっと引きました。
山田くんがカッコいい。ウィリアムギブスンの詩は読んだことがないので、今回初めてフルで聞いたが、美しかった。声がいい。
モンキーズのヘッドはもらわないけど出てくる。
あの年代のときにインタビュアーのおじさんにあんな本当のことっぽいこと言うかな?というのは疑問。声もいやらしいし、私なら絶対何も答えない。特に吉川こずえはああいう湿っぽいつまらないことを言ったりはしないと思った。
あの頃の自分と今の自分の距離について思いを馳せた。目に見える全てが優しさと遥かな君に伝えて。
38にもなればランコムくらい余裕で買ってあげられるよね。いまあの子たちは幸せになれたかな。
思春期特有の欲の暴走と愛の定義
素晴らしかった!
若者が大人となる過程での欲に忠実に暴走する姿は、何故こんなにも見ていて清々しいのだろう。
この登場人物たちと同じように、自分自身に悩み葛藤し暗い思春期を過ごした人にはこの作品は深く突き刺さるのではないかと思う。登場人物が心の穴を埋めたくてそれぞれに猛進するその苦しさがめちゃくちゃわかってしまう。世間的に悪いことだと分かってても、自分の体を大切にしなくちゃいけないと分かってるけど、なにかを渇望して暴れている感じ。
全体的に「愛とは何なのか」という副題を感じた。ルミちんや観音崎が愛のない体の関係を重ねる中、山田くんは校庭で好きな人を見て「いるだけでいいんだ、彼がいて僕がいて、それだけでいいんだ」と(確かそんなセリフ)言っていた。見返りを求めないただその存在が愛おしく大切、それこそが一番純粋で実直な愛であると感じた。本来愛を感じるはずのセックスという行為、本作ではみな寂しさを埋めるためだけのものであり(特に観音崎、ルミちん)そこに愛などなかった。インタビュー部分でボロボロで入院しているルミちんに「愛とはなんだと思いますか?」と聞いたシーンは「おい!やめろー!ルミちんに聞くな!可哀想やろ!」と思わず止めたくなった。
吉川こづえは食べるという行為で心の穴(それが寂しさかどうかは微妙)を埋めていた。職業柄、スタイルを維持しなければならない彼女が過食嘔吐をするというのは、なんというかありがちではある。ほかの登場人物がわりとわかりやすい中一番何を考えているのか見えてこなかった。が、ハルナと一緒にいる時、ほかの登場人物といる時よりもなんだか嬉しそうで可愛かった。(ハルナに好意を持っていたから当然ではあるが)個人的にこづえ役のSUMIREがなんとも言えぬいい顔をしていて、好きだなーと思った。
愛、憧れ、僻み、寂しさからの逃避、それらに直面した彼らは互いに交錯し毎日迷いながら生きている。そんななかで「何も変わらない」台風の目のようなハルナ。何も変わらないハルナに登場人物たちが何かを感じ求めながら生きていた。そんなハルナが唯一感じていたのは「死ぬこと」であると思う。可愛がっていた猫達がミートボールにされたときも、ルミちんの赤ちゃんがいなくなった時も、田島かんなが死んだ時も、ハルナの心は動いていた。吉川こづえも何を考えているのか分からないが、ハルナも大分何を考えているのか分からない。
この作品を何度もみて、自分の淀んだ青春時代を思い返し救済されたいと思う。とてもいい作品でした。
乾いた闇
原作を通っていない人間の感想ですが、高校生達の群像劇という点でダークサイドの「桐島、部活辞めるってよ」みたいな印象を受けた。
登場人物が多かれ少なかれ皆闇を抱えていて、彼らと関わりつつ最後まで何の影響も受けないハルナが印象的だった。
(ハルナが誰の影響も受けない「関係ない人」だから山田も吉川も観音崎もハルナが好きだったんだろう)
ハルナ除く登場人物は皆何かに満たされず、その状況を受け入れられず破滅へ向かってしまう。
彼らに対してもっと感情移入出来る描き方をすれば一気に湿っぽい話になりそうだが、一貫して一歩引いた目線で描かれている。
なので彼らは客観的に観たら「そんな理由で?」という課程であっさり破滅してしまう。悲惨な話なのに目茶苦茶カラッとしている。
(山田と吉川に関しては予め普通で無い人に生まれてしまったという諦念が感じられたし、多分その「特別」こそカンナが最も欲したものだったのだろう)
ラストで分かりやすく救いや希望がある訳では無いけど、最後山田にとってハルナは生きていく拠り所になったのでは無いかな。
吉沢亮とSUMIRE、今作で初めてちゃんと観たけど鋭い目をしていて、何もかも見透かされそうだと感じた。目茶苦茶美しいしスクリーン映えする。
特に今作では人になつかない黒猫の兄妹の様だった。
不思議な映画
好きではないがよい映画。映画を知ってる人が作った役者と監督がギリギリのところで落とし込んだ映画。一見雑に見せながらかなりデリケートな編集作業で暴発しそうなキャラクターのアクを見事に旨味に変えた映画。見る価値はあるが見て良かったと思えるかどうかは保証できない。
とても良い映画
ちょっとうまくない映画を続けて見たので、いきなりガツンときた
見事にちょっと病んだ人ばかり出て来て大変でした
少しグレたハルナの雰囲気が良かった
女優陣が素晴らしかった
制服じゃないところが苦心の跡か?
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