劇場公開日 2018年10月26日

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「泣ける要素がてんこ盛り。時を経ても変わらない、様々な愛の絆。」旅猫リポート 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0泣ける要素がてんこ盛り。時を経ても変わらない、様々な愛の絆。

2018年11月30日
PCから投稿

泣ける

悲しい

萌える

【賛否両論チェック】
賛:主人公達が旅路の中で出逢う、旧友達との変わらない友情が温かい。色々なものを背負った主人公の半生や、それを取り巻く様々な人間模様も、思わず感動を誘う。ナナの名演やコトリンゴさんの音楽も必見・必聴。
否:ストーリーは予定調和感が結構あるほか、セリフの言い回しがやや小説チックなのも気になるところ。

 とにかく泣ける要素が盛り沢山の作品です。やむにやまれぬ事情で愛猫を手放すことになり、引き取り手を探すために、かつての旧友の下を巡る悟とナナ。引っ越しが多かった悟が、小学校・中学校・高校と、様々な地で様々な仲間達と友情を育み、それぞれと深い絆で結ばれていたことに、心が温かくなります。
 そして、両親の死を始めとする重い過去を背負ってきた悟と、野良として孤高に生きる中で悟に救われたナナ。そんな1人と1匹の決して変わらない愛情にも、思わず泣けてしまいます。ラストのシーンなんかは特に、分かってはいても、やっぱりメチャメチャ感動してしまいました。
 ナナの随所で魅せる名演技も必見です。観る人の立場によって色々な場面で感動出来る、そんなステキな作品といえそうです。

映画コーディネーター・門倉カド