劇場公開日 2018年11月1日

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「栞子と嘉雄の絡みが観たかった」ビブリア古書堂の事件手帖 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0栞子と嘉雄の絡みが観たかった

2018年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

知的

原作は未読、テレビ版はチラチラと観てましたが
あんまり印象に残っていないです。

黒木華さんの栞子役は落ち着いた空気感で
流石に良かったです。
野村周平さんが演じる五浦との関係性も
萌えポイントでいい感じ〜〜

それと、50数年前の秘められた恋のパート。
東出さんが演じる嘉雄役。
こっちが本筋なの?と思えるほどに
理想を追いすぎる文学青年を
とても繊細に演じていました。

その黒木華さんと東出さんの演技は印象に残りました。

で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては

その二人の演技しか印象に残らなかった〜〜

現代パートと50年前パートの脚本の
熱量の差はなんなんだろう?

現代パートの脚本は犯人が見え見えだし、
なんであんなところに逃げるのか?
ますます危険になるだけで訳が解らない〜。

何よりも事件の解決が残念過ぎる。
ここはやはり栞子が本の知識を活かして
犯人の気持ちを変えてしまうような
名文や名セリフを名作の中から引用する
みたいなシーンがあれば
もっと意味があったと思うのに
引用したのは犯人の方だった〜〜

50年前パートでも一箇所だけ、
東出さんのシーンで
指にタバコを挟んだままの手で
女性に本を渡していたけど、
それは本を愛する文学青年が、
恋する相手に本を渡す態度には思えない。
タバコで本が焦げたらどうするの??

そこだけ残念でした。

シリーズ化を考えているなら、
次回はもっと脚本を練ってほしいと思います。

@もう一度観るなら?
「地上波で充分〜〜」

星のナターシャ