オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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被害者は一人ではない。
アポロのユーモアもあり、飽きずに楽しめる。
オチは劇的。
ある意味、事件の被害者は一人ではなく、あらゆる人が関わっていることを思い知らされた。
また思いが正当に処理されていない司法にもメスをうった感もある。
善と悪では認められないリアルを知った。
そのアンバランスこそ真実であり、法ではまかないきれない部分もある。
だからこそそれを癒すために我々は努力をしなければならないだろう。
役者も皆うまく、徐々に真実にむかっていく部分は爽快感あり。
ポアロの善と悪
とにかく豪華なキャストに豪華なセット、雪山も美しく贅沢な映画でした
ケネス・ブラナーのポアロも良いし、俳優さんみんなが良かったですが、特にミシェル・ファイファーがとっても良かったです
ラストの場面は最後の晩餐のようで、ミシェル・ファイファーの言葉に涙が出そうになりました
続編ありそうですね
豪華なキャスティング?
現状の映画レベルに追いついていない作品でした。
古き良きを再現するなら豪華キャストに頼らず実写にお金をかけるべきでは。
キャストどうしの良さをむしろ打ち消しあっているような気がする。少し辛口ですが・・・。
やっぱり名作
結末を知っていても楽しめる。
豪華キャストの演技に着目させてもらった。
ジョニー・デップはパイレーツ以外では一番のはまり役では?と思う。
デイジー・リドリーもスターウォーズのイメージを感じさせない、
などなど。
原作と異なる部分は監督のオリジナリティーか? これが気に入らない人もいるかも。
そして、続編が楽しみ!
裁けど裁けず
まさかのエルサレムからスタート
某アメリカ大統領さんのせいで何かと話題だよね
ポアロがエルサレムで起こった事件を解決する所からはじまった。何か宗教の宝みたいなものが盗まれたみたい…。壁に底の厚い靴で登った跡があった。3人の聖職者の容疑者がいたけど犯人は警備員。なぜなら聖職者はみんは靴底は薄い。警備員だけがブーツだった。
それをポアロに指摘され、警備員が逃走!でもポアロが推理を始める前に壁に突き刺した杖に引っかかり転倒。それで捕まり一件落着。
そのあとで、オリエント急行にのることになるんだけど、キャストが出ない、出てこない!家庭教師役であるデイジーリドリーしかでてこない!デイジーの作品初めて見たけどかわいかった。ジョニーもちょっと出てきたかなちょっとね。
やっと列車に乗り込み、みなさん御登場。食事のあと、ポアロは読書。…笑い方がやばいw「うっひっひっひっ」ってwwそこにラチェット、ケーキを持って同席。ポアロはケーキを一口くれたら話を聞くと。このシーンは50%がアドリブらしいんだけど、すごい!おもしろい!流石だなぁと思う。なんでもOKテイクが出るまで何度も撮り直しをし、ジョニーは何度もケーキを食べたそう。嫌な顔1つせずに。ラチェットは自分が脅されている、命があぶない、と言い護衛を頼む。でもポアロは拒否。悪人の護衛はしないらしい。
まぁそりゃー、ラチェットは悪人だよ。人も殺してるし。でもさ、殺されてるかもって言ってるのに護衛しないのはなぁ…
って言うのもラチェットを演じてるのがジョニーだからなんだけどねw
その後雪崩のシーン。結構迫力あってよかった。この時まだラチェットが起きていて、ほっ…。
翌朝、ラチェットの死体が発見されるんだけど、カメラには映らない。そして急に目線が変わり、天井からみている感じになる。
それからポアロによる事情聴取がはじまる。
とりかくみんな嘘つき!容疑者とポアロが2人で話している中、ポアロが嘘を言い当てるのがはおもしろかったかなぁ。
ある屋敷の両親をさらい、娘のデイジーを殺したのがラチェット。容疑者全員がその屋敷の関係者でラチェットに復讐したってところかな。
ラチェットはものすごく悪人。デイジー殺してるしね。商業のスキルも知識も礼儀も教養もなにもない。秘書にたよりっぱなし。秘書が領収書を偽造してお金を騙し取ってたのはおもしろかった。ラチェットは自分が悪人だと言うことをわかってる。だからすごく警戒心が強く、寝る前にいつもコーヒーをのむ。しかも脅迫状が届いていたんだからなおさら。だけど、殺された時叫び声さえなかった。コーヒーに薬を仕込まれていたから。そこにみんなが入ってきて1人1刺。だから刺し傷が12ヶ所あった。
殺害方法はだいたいこんな感じ。だがしかし!そんなことは置いといて。ジョニーまじ出番なかった!登場も遅めだし、殺されてから遺体の状態で1回しかでてこなかったし!死んでからも回想シーンでちょこちょこ出てくるかなと思ってたけど一瞬!!一瞬しかでてこなかった!これは悲しい。。
途中でアクションシーンもあったし、ポアロも撃たれた。掠っただけだけど。それにポアロは鋭いからやっぱり隠しきれなかった人がでてくる。そういうところもおもしろかったかな。
世の中には善と悪しかない。中間は存在しない。そう言い切っているポアロですら今回は裁けない。中間を認めた。まさに裁けど裁けず。
そして皆何も知らないふりをして列車の旅は終わる。
まぁまぁだったかな
冬の雪景色はすごく綺麗でカメラワークがすごかった
結末は判っていますが、中々最後まで見せます
アガサ・クリスティーの名作『オリエント急行殺人事件』の映画化作品。
結末が判っている作品なので、それだけにどういう演出・演技で映像化されるところが肝な訳ですが、制作・監督・主演のケネス・プラナーをはじめ、ジョニー・デップ、ジュディ・デンチ、ミシェル・ファイファー、ペネロペ・クルスと、主役級の俳優陣。流石に見事です。
それとは別に、非常に興味深かったのが、作品の冒頭が、なんともお騒がせなアメリカ大統領のせいで、いま非常に緊張したところになってしまったエルサレムから始まっている事。そうなんだよねぇ。世界三大宗教が、集まっているから、微妙な土地なのにね・・・。
さて、映画の話に戻ると、列車の中はセットで撮影されているのだと思いますが、列車の走行シーンはCGですね。グルんグルんと、ドローンで撮ったかのような映像にも見えますが。
いやぁ、中々、良かったです。ジョニー・デップの悪人役も、中々悦に入っているんじゃないですかね?
映像美
本で読んでいたものの、自分の脳内ストーリーを超える映像美に音楽に酔いしれた。意外と皆さんの評価は、低いものの個人的には、程よくドキドキできた推理物で楽しめた。ただ、内容では無いが後方の方に何度も椅子を蹴られ、そちらに気を取られイライラ。映画マナー守って欲しい。
知っている身としては退屈
映画『オリエント急行殺人事件』を見てきました。無論、原作も読んでいますし、過去の作品を見ていましたが、結局なんとなく見ました。原作と違って、ずいぶんとかっこいいポアロさんでした。ただ、ストーリーを知っているせいもあって、退屈でしたね。やはり、この映画は初めてこの物語に接する人のためのものですね。
ナイル殺人事件に続くおはなしも最後に出てきますが、まさか続編まで作るのかなぁ。
ケネス・ブラナー監督版
昔公開されたシドニールメット顔をよく見ていたために、比較してしまうけれど、今回の方が何か気品や風格が足りない感じがするした。ケネス・ブラナーが演じるエルキュールポアロもそれまでピーターユスティノフが演じていたので明治がちょっとかけ離れているかなと思った。でもまぁ
善と悪について
高級な急行の鉄道の旅の途中で 雪崩れにより 立ち止まり、アンバランスな連中とともに 殺人事件に遭う 休暇中の プロ探検さん。宿泊者の話も なかなか筋が通っていて 探るところが リアル的でした。世の中には 善と悪がある と 初めと終わりに話すところに ネクタイが曲がってるよ と シャレた口調もいいし、中間はないと述べる。全員が殺人事件に捗ることに 裁判に起訴せず、帰還された。鉄道が動き、駅舎に着いたところがよかったです。
ブラナー版 ポアロ
1974年に同作品で映画化され、そこから
実に40年の歳月が経ち再度、映画化。
(74年版ではショーン・コネリー、イングリッド・バーグマンなど名優が出演)
俳優陣も実に豪華で主演と監督を
ケネス・ブラナーが担っている。
世界的探偵 エルキュール・ポアロは
過去ドラマシリーズや74年の映画しかり
数々の役者が演じてるので
ボンドのように各々のイメージがあるでしょう。
ブラナー版ポアロはどうなってる?と
言いたくなる立派な口髭を蓄え
十分すぎる個性を発揮している。
また舞台役者さながらのように、喜怒哀楽の
感情表現が豊か。
『世に善と悪があり、その間はない』と言うように
悪に対して強い嫌悪感を示す。
今作は推理ものなので多くは語れませんが、
罪と言われる行為全てを悪として断罪できるのか?
を強くテーマに感じました。
2時間を切る映画なので、じっくり堪能し鑑賞できました。
74年版の同作を観てるので結末とストーリーは
知ってましたが、初見の人は登場人物や
そのバックボーンなどの理解が追いつかないスピードで
展開されるので、
後半の展開に置いていかれる人も多数いるでしょう。
その辺りの人物像の展開に重点をおけば
より評価は上がったと思います。
とかくブラナー版ポアロは続編へと
向かいそうな締め方。
あのお髭にまた会えるのですね。
☆☆☆ どうやらシドニー・ルメット版『オリエント急行殺人事件』は名...
☆☆☆
どうやらシドニー・ルメット版『オリエント急行殺人事件』は名作として名高いらしい…。
…らしいとは書き込んだが、過去に鑑賞済み。
正直に言って、対して面白くは無かった…と記憶している。
尤も、今見返したならばどう感じるのか?は不明。
元々アガサ・クリスティーの原作モノに、それ程の魅力を個人的には感じない。
どの作品も、アリバイ在りきが先に有る様に思えてしまうのが、どうにもこうにも気になってしまう。
ルメット版に関して言えば。アルバート・フィニーのポアロが、好きでは無かったのも大きかったかも知れない。
とは言えクリスティー原作では、ルネ・クレールの『そして誰もいなくなった』は好きな部類に入るかな?(決して傑作…等とは言わないが)
個人的に、 クリスティー原作の映画化作品で、1番好きな作品として、ガイ・ハミルトン版『地中海殺人事件』を挙げたい。
でもこの『地中海殺人事件』は、皆さんのレビューを読んで貰えば分かる通り。評判はすこぶる悪い(T-T)
何故そんな作品の、一体何が好きかと言うと。作品に漂うのんびりした雰囲気に加えて、ピーター・ユチフノフのポアロにユーモアが多く。とにかく観ていて楽しい。
映画館で観ていると。映像や編集・撮影・照明等、決して1流の作品とは言えないのだが。家庭で繰り返して観ると、つい楽しくて何回も観てしまうのだった。
全編で使用されるコール・ポーターの名曲の数々も、ファンとしては嬉しい限り。
それだけに今回の作品では、列車が疾走し始めた時にコール・ポーターの♫ I Get a Kick Out of You ♫が(記憶が確かならば、コール・ポーターの「エニシング・ゴーズ」が1933年に初演。この話の設定が1934年。この辺りの選曲のセンスの良さには脱帽する)高らかに鳴り響いた瞬間には、此方のテンションも高鳴った。
…だがそれもそこまでだったなあ〜。
まあ当然の様に、内容自体を知った上で観ていたのも有るかも知れないのだけど…。
大体、ケネス・プラナーが監督・主演でポアロを演じたら、ユーモアの有るポアロを求めても無理なのは分かりきった話だったのだろう…と。
どう考えてみても楽しい作品になる要素なんて全く無いよなあ〜(-_-)
終盤、容疑者全員がテーブル上に横並びになり。ポアロが演説をする場面の構図は、最後の晩餐を意識していたんじゃなかろうか?まあ、どうでも良いんだろうけれど。
ところで最後に一言…。
タイ・カッブ …ん?ブって誰だよ!
2017年12月8日 TOHOシネマズ錦糸町/No.4スクリーン
善ではなく、正義と悪。
オリエント急行殺人事件というタイトルや、巨匠アガサ クリスティーの名は聞いたことがあっても、内容を知らないまま鑑賞。
冒頭、つかみの謎解きシーンの後、海を見渡し、大きく開かれた高台に立つポアロの「正義と悪しかなく、中間はない。」という台詞から、最後の閉鎖的な列車での台詞の対比がよかった。
細かいことは分からないが、結局のところ、「その中間」若しくは、正義にも悪にも収まらない「どこか」に立つポアロになってしまった。世界の、人の、物事の、不完全さを良しとしないポアロが、人の不完全性を受け入れてしまった瞬間。
誰でも内容を知っている作品の映画化は、演出がものをいう。列車に乗る過程での高揚感や人物を特徴付けるスピーディな展開、1930年代の街を駆ける列車、大自然の中これでもかと蒸しながら走る列車の美しい画は、大画面で見れてよかった。
単なる推理映画ではなく、宗教性を孕んだ人間が両方持ち得る正義と悪というテーマの映画として見ると、否定し切れない罪に対する不完全な人間の苦悩に共感を得ると思う。
終盤のトンネルに12人並んで座ったシーンで、託した銃に弾を入れてなかったのは、自殺を予期してなのか、自分を撃つ素振りを見せた瞬間、やはり悪と捉えて裁くつもりだったのか、、今まで断定してきた男の葛藤に満ちた手段にしか見えなかった。
いずれにしても、おそらくポアロは、この事件をきっかけに、変容が起き、休む間も無く起きる事件に対して、二度と中間の判断はせず、苦しみの中で世界の悪を露わにし続けていくことだろう。
罪
誰もが犯人を知っているミステリーをどうやって作品にするんだろう。
ところが思いもかけないアイディアで原作にはない新しいテーマを加えることでより高次元な作品にさせました。
その新しいテーマは「人間の罪」です。単に殺人の罪を超えて原罪というもっと大きな罪を扱っています。
オープニングがなぜあの場所なのかが最大のヒントです。
以下、ネタバレなのかもしれない内容。
オープニングでなぜわざわざ嘆きの壁のシーンなのかよくわからなかったけれど、映画のクライマックスで、なるほどそうだったのか!というシーンがあります。
トンネルの入り口に全員を集めるシーン。
あれはいうまでもないけれど、レオナルド・ダビンチの『最後の晩餐』をそっくりそのままです。
なるほどだから12人なのかと。
そしてこのトンネルにおけるキリストの位置にいるのがミシェル・ファイファーで、彼女がカツラを外して髪をとかすとキリストに重なる。
そしてキリストと同じく、皆の罪をひとりで背負うというくだりは聖書の教えそのものです。
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