劇場公開日 2017年12月1日

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「やっぱり面白いね、このシリーズは、ずっと続いてほしい」探偵はBARにいる3 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やっぱり面白いね、このシリーズは、ずっと続いてほしい

2017年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

監督が橋本一から吉田照幸に代わってどうなるか、そこだけがちょっと気掛かりでしたが、見てみたらまあそれほど気になることもなく、今回も大いに楽しませてもらいました、やっぱり好きだな~このシリーズ。
心地良いマンネリ感ですよね、特別飛躍することもなく、特別グレードダウンすることもなく、まあ細かいことを言えば今回はやや昭和テイストやハードボイルドテイストが薄れた気はしないでもなかったですが、でもまあ大体いつも通りの展開を、いつも通り楽しむことは出来たかなと、それと笑い要素は監督交代の影響かチョイ増し状態になってましたね、クスクス笑えて結構ツボに嵌まりました、大泉洋と松田龍平ならではの笑いでしたね、この愛すべきキャラクター、いつまでも続いてほしいシリーズです。

今回はほぼオリジナルストーリーだったんでしたっけ?まあそこは脚本が古沢良太ですから、問題なく楽しめました、世界観が既に前二作で確立されていますから、そこだけ損なわれなければ問題なく受け入れられますね。
ミステリー自体に関してだけ言えば正直微妙だったりもするのですが、それは前二作も似たようなものでしたので、これはこれである程度OK、キャラや夜の街に生きる者の悲哀がしっかりと描かれていれば、いいんですよこのシリーズは、ある種続編の強みとも言えますね。

大泉洋と松田龍平の名コンビに関しては今更言わずものがな、最高すぎて文句無し、問題は今回のヒロイン(昭和風味で言えばマドンナ)・北川景子がこのシリーズにどう溶け込むかでしたが、正直・・・今まで見た北川景子の中で一番良かったかも、と言えるほど北川景子を多く見てきた訳ではないですが、とりあえず今回の峰不二子的役どころの北川景子はとても魅力的に映りました、それは探偵もあんな感じになりますわな・・・。
そして恒例の苦み、悲哀たっぷりな結末に関しては、やっぱり切なくてグッと来たぁ~、命を燃やせるものか、マリの人生がとにかく切なかったので、余計に・・・でもそんなことで・・・あぁ~切ない。
まあ見せ方に関してはもう一声欲しかったのが正直なところなのですが、でも何だかんだでこのシリーズのこの苦みが好きですねぇ、あのボロ車も今まで程ではないですが、いい味出してましたね。

ヤクザのリリー・フランキーも相変わらず素晴らしい演技、志尊淳&前田敦子は思いのほか出番が少なかったですが、一応それぞれの持ち味は発揮して爪痕は残したでしょうか、そしておなじみのメンバーは見ると何かホッとしますね、これも続編ならではでしょうか、特に喫茶店の安藤玉恵嬢は毎度毎度ツボに嵌ります!
それと今回は探偵と高田の別れを匂わす展開が少し気になったのですが、まさかそう来るとは・・・エンドロール後までこうして楽しめるのは嬉しい限り、更なる続編を激しく希望します。
アクションシーンの見せ方が今までとちょっと変わっていたのが良かったのか悪かったのか、若干微妙なところもありましたが、でも大泉洋には今後も体を張って頑張ってもらいたいものですね。

スペランカー