劇場公開日 2017年8月19日

「一大スケールで描くアクション。それぞれの運命の行方。」HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5一大スケールで描くアクション。それぞれの運命の行方。

2017年8月24日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:息もつかせぬ激戦につぐ激戦の数々に、観ていてハラハラさせられること必至。超豪華なキャストの面々や、世界観にマッチした楽曲の数々もカッコイイ。
否:ストーリー自体は荒唐無稽そのものなので、人によっては興ざめすることこの上ない。

 最初にこれまでのあらすじは全て説明してくれるので、予備知識は最悪無くても大丈夫そうです。
 前作で結束を勝ち取り、強大な敵を打ち破ったSWORDの面々。そこへ今回は最凶の男・蘭丸率いるDOUBTが、MIGHTY WARRIORSとPRISON GANGという二大勢力を味方に、SWORDの一角・White Rascalsに襲いかかります。他者を巻き込むまいと、
「立っていられるうちは、自分の足で立つべきだ。」
と高貴な姿勢を崩さないROCKYに対し、
「一緒にいるだけが仲間じゃねぇ。」
と、熱い胸のうちをたぎらせるコブラ。 絶体絶命の状況下にあって、それぞれのチームが下すそれぞれの決断に、思わずしびれます。
 ラストの大乱闘はもはやお約束になりつつありますが(笑)、そのスケールには毎回圧倒されます。何度も迎える万事休すの危機に、次々に救世主が現れる辺りは、分かっていてもやっぱりカッコイイですね。
 そして本作はもう1つ、次回作へとつながる九龍グループとの最後の戦いも、見どころです。“ヤクザ”という絶対勝てない相手に対し、コブラ達SWORDの面々だけではなく、九龍を潰すために奔走し続ける琥珀や雨宮兄弟の勇姿からも、目が離せません。
 ストーリーはまさに荒唐無稽なので、
「え、何これ?」
と感じる向きもあるかも知れませんが、その辺りはツッコまずに純粋に酔いしれたい、そんな作品です。

映画コーディネーター・門倉カド