劇場公開日 2018年3月21日

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「アリシアNEWララ オンリー・ミッション」トゥームレイダー ファースト・ミッション 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アリシアNEWララ オンリー・ミッション

2018年3月31日
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鑑賞方法:映画館

単純

興奮

萌える

アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化された世界的人気ゲームをリブート。
NEWララ・クロフトは、アリシア・ヴィキャンデル。
以前の映画化はアンジーの代表作の一つでどうしても固定イメージが付き嫌でも比較され、今回の映画化が興行・批評共に今一つ振るってないが、無難に楽しめたかな。
単純明快、痛快な娯楽作。
でも一番の見所は、アリシアに尽きる。

『リリーのすべて』でオスカーを受賞したスウェーデンの新星。
アクションのイメージ無く、今回が本格アクション初挑戦。
アンジーの方が…と言うなかれ。アンジーだって『17歳のカルテ』でオスカーを受賞して『トゥームレイダー』が本格アクション初挑戦だった。偶然? ララ・クロフトを射止めるには似たキャリアを辿る?
どちらかと言うと華奢なアリシアだが、繰り出される身体を張った体当たりアクションの数々はアンジーにも劣らない。
冒頭の自転車チェイスや嵐の海の船もさることながら、やはり島に着いてから。
激流への落下、ガラクタ飛行機でのスタント、弓矢アクション、女王の墓からの脱出など、アリシア頑張った!
汗まみれ泥まみれのタンクトップ姿はアクション・ヒロインの基本スタイル。
そこにエキゾチックな美貌が映え、アリシアのアクションPVとしてはほぼ満点と言っていい。

アンジーと決定的に違うのは、新たなララ・クロフト像。
アンジー・ララは、豪邸に住み、すでに世界を股に駆けるトレジャー・ハンター。どんな危機も乗り越えられる、何とかしてくれる頼もしさがあった。
アリシア・ララは、豪邸には住んでおらず、大学にも行かず、自転車便のバイトの日々。トレーニング試合で相手にも負ける。
そもそもまだトレジャー・ハンターでもない。トレジャーになる前。初めての冒険、初めて人を殺め動揺する。
アクション・ヒロイン=ララ・クロフト像としてどちらが好みか意見は分かれそうだが、傷付きながらもタフになっていくアリシアNEWララは、これはこれで魅力的だった。

話の方は…
日本近海で消息を絶った父。
父の遺した手掛かりを頼りに、冒険へ旅立つ。
秘宝の謎。同じ宝を狙う悪党。危機また危機。トラップだらけの女王の墓。
良く言えば、THE王道のアクション・アドベンチャー。
悪く言えば、話に面白味無く…。
今回より父と娘の関係に焦点が当てられているが、かと言ってドラマが深い訳でもなく…。(アンジー版は実父との共演で感慨深いものがあった)
アンジー版もアンジーのタフな魅力が最大の見所で、話の方は…。別にそこまで忠実にリブートしなくても…。
周りの男たちが揃いも揃って空気。アンジー版のダニエル・クレイグやジェラルド・バトラーは後に人気スターになったが、果たして今回は…?

日本近海の孤島や秘宝の謎の卑弥呼伝説など日本要素が含まれているものの、ずっと島で話が展開するので、特別日本が舞台って感じはしない。
第一、邪馬台国の女王である卑弥呼が死と呪いの魔女みたいになってて、オイオイ…。
卑弥呼の時代にあんなからくり仕掛けあったの??
日本近海に魔の海なんてあったっけ??
ハイキングウォーキングが叫ぶよ。「卑弥呼様ぁ~!?」

採点は3か3・5で悩み、作品的には2・5~3なんだけど、アリシアの魅力に大オマケして、3・5!
後一回くらいアリシアNEWララの活躍を見たいけど、興行・批評共に不発だったから次は無いかな…。
ファースト・ミッションがオンリー・ミッションになりそうな…。

どうでもいい事だけど、アリシアの名字って、ヴィキャンデル? ヴィカンダー?
一般的にはヴィカンダーってなってるけど、先に聞いたのはヴィキャンデルだったからそれで覚えちゃってる。

近大
アキ爺さんのコメント
2020年6月4日

私もヴィキャンデル派です😅

どうしても最初に覚えた印象が強くなりますよね。

アキ爺