劇場公開日 2017年2月25日

「魅力的に写し出す、真白の恋。だが、、、」真白の恋 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5魅力的に写し出す、真白の恋。だが、、、

2018年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

萌える

主人公の真白は少し脳に障害がある女の子。
そんな真白と富山の田舎で出会う都会から来たカメラマン油井。
カメラを通じて2人の仲は深まっていくが、、、。

真白の障害はホント軽い障害の部類であり、障害を重いテーマにしている訳では無く、それを真白の変わった魅力ある性格として前半から素晴らしいカメラワークで映し出しているし、話としても観やすい。

障害者の子に対して親は保守的になりやすいってのは分かるが、真白の場合は軽い脳障害。
彼氏が出来たとしても将来少し苦労するかも知れないが幸せな人生になると思うし、(無理やりこじ付けたかの様な幼い頃の事件があるにせよ)2人の付き合いを最初から否定するこの親の設定はどうか?と違和感を感じてしまった。
ストーリーを面白くする為しょうがないのか?
田舎で有れば田舎である程の温かみを感じる見守り方にして貰いたかったですね。
真白の親との口喧嘩した従姉妹の姉さんには共感出来ました。

全体として真白を応援したくなる映画。
だが起承転結で言えば、私が違和感を感じた「転」の部分があった為、最後の「結」の皆の演技がわざとらしく感じ、安っぽくなってしまった。
真白を取り巻く周りの決断では無く、しっかりとした真白と油井の2人の決断で終わらせて頂きたかったです。

真白の兄さんが前半言ってる様に「(真白は少しだけ障害があるが、それ以外は普通の子と一緒。女性として)勿体無くはない。」
それを映画で貫いて貰いたかった。
これが私が高評価にしない理由です。

巫女雷男