劇場公開日 2017年4月29日

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「93年生まれ若手俳優陣、10年後誰が残っているか」帝一の國 ぷらさかさんの映画レビュー(感想・評価)

4.093年生まれ若手俳優陣、10年後誰が残っているか

2018年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

早くも地上波放送という事で思い出したのでレビュー書いときます。
原作未読の段階で見ましたが、その後1巻だけ読みました。
結論から言うと、このところ続いている漫画原作モノの中でもトップクラスに成功した部類なのでは。コメディ調ながら権謀術数渦巻く学園ドラマ。
メイン6人はそれぞれなかなか濃いキャラづけですが、どのキャラクターも監督が愛情持って魅力を引き出そうとしている姿勢が窺えました。
菅田将暉、野村周平、間宮祥太朗、竹内涼真、みんな93年生まれの24、25歳。少し上に千葉雄大、木村了、ちょい下が志尊淳。このキャスト、10年後に誰がどんな形で活躍しているでしょうね。そういう視点で10年後に見返しても面白いかもしれません。
主演の菅田将暉はさすがのハイテンション演技で作品をグイグイ引っ張る。個人的にはこの俳優は笑いの要素がある作品でこそ最も輝くと思っています。感情の出力調整が特に秀でていて、相手の出方に合わせてギリギリ浮かない絶妙なラインの演技を持ってくる。この美点が最大限に活かされるのが笑いのあるシーンだと思うんですよね。やっぱり父親役の吉田鋼太郎との場面が、コメディでもシリアスでも一番の見どころでしたかね。
日本アカデミー賞主演男優賞は予想通りでしたが、あっちよりこっちの作品で獲るべきだったんじゃないかと思わんでもない。まあ日本アカデミー賞自体にはパワーゲームとしての興味以外は薄いので別にいいんですけども。
今をときめく朝ドラ女優、永野芽郁がヒロイン役なんですが、エンディングで赤いギター持って赤い靴はいて踊ってるダンス、YouTube公式でも見れますが拙さも含めてめちゃかわいいです。→https://youtu.be/iKkJ5nIQ5Is ダンスって必ずしも上手いだけが魅力じゃないんだよなあ。
難点挙げるなら唐突なマイムマイムだけは一瞬ついていけなかったですがw概ねコメディ映画として十分な出来だと思います。

ぷらさか